「だまし絵」で知られるオランダ出身の版画家、エッシャー(1898~1972)の名作を集めた特別展「M.C.エッシャー展~視覚の魔術師」(奈良県立美術館、産経新聞社主催)が20日、奈良市登大路町の県立美術館で始まった。初期から晩年までの作品約80点を紹介している。5月9日まで。

 エッシャーは、風景や動植物、建築デザインなどを綿密な計算に基づく版画技法で表現。現実ではあり得ない「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」の名手として評価されている。日本に滞在した父を通じ、浮世絵版画の影響も受けた。

 長崎県佐世保市のハウステンボス美術館所蔵の代表作「上昇と下降」「昼と夜」などを展示。大阪府八尾市の公認会計士、池田知弘さん(34)は「版画で立体的な世界を表現した想像力に大変魅力を感じた」と話していた。

 一般千円、高校・大学生700円、小・中学生400円。問い合わせは奈良県立美術館((電)0742・23・3968)へ。

【関連記事】
六甲山がミュージアムに 大自然と現代美術味わって
パブロ・ピカソ「青の時代」秀作競売 最高額の更新なるか
貴族の気品伝えるフレスコ壁画断片 「A.D.79 古代ローマの美術」展
正倉院宝物の香台 奈良・法華寺で写し作製、今月末に完成
北野監督「まさに夢のよう」 仏最高勲章を受章
20年後、日本はありますか?

風力発電の健康影響調査=低周波音で住民から苦情-環境省(時事通信)
普天間移設 23日最終調整 県内2案軸に検討(産経新聞)
墓はどこへ(上) 「改葬」と廃れる墓地(産経新聞)
コカイン、大麻所持でも追送検 JAYWALKボーカル(産経新聞)
<新聞週間標語>25日から募集(毎日新聞)