ザスダチのブログ

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9月13日の読売新聞朝刊に、
再生医療として世界で初めてiPS細胞を使った
移植手術が行われたことを報じています。

手術は、目の難病:加齢黄斑変性を患う70歳代の兵庫県在住の女性に対して
12日、理化学研究所で作成したiPS細胞を使って、
使先端医療センター病院が執刀したものです。

この女性は、病状進行を食い止めるため
3年前から薬剤注射を18回も受けてきましたが
効果がなく視力低下が進んできていたことから、
今回のiPS細胞を使った臨床研究に希望を託したのでした。

手術から一夜明けた13日に女性は、
明るくなり白衣が前よりも真っ白に見えると、
喜びを語りました。

女性は1週間で退院し、
今後1年掛けてがん化の有無確認や視力回復の状況確認が行われます。

そしえ、さらに5人の患者に
同様の手術をすることが予定されています。

今回の移植は、がん化の有無確認が主な目的で、
光を感知する視細胞の再生が目的ではないため
視力の劇的な回復は見込めないとのことですが、
iPS細胞の実用化の第一段階に進んだという点で
高く評価できると思います。

先般の、STAP細胞の論文不正問題で、
わが国の科学技術の信用は大きく損なわれています。

この信用失墜回復に、今回に臨床研究は
大いに貢献する研究だと思いますが、
臨床研究に当たっては短期間での成果を求めようとせず、
長期的観点に立った上で、
安全性を十分見極めた上で、
次の段階に進んで欲しいと思います。