介護職が低賃金だというイメージは、資格を取ってキャリアを積むことでいくらか解消されることもあります。
無資格の場合は身体介助ができないなど担当できる業務内容が限られ、さらに資格手当がつかないので、どうしても賃金に響いてしまいます。その状態を脱却するなら、資格取得をして経験を積むことが確実な方法だといえます。
資格手当は、上位の資格を持っているほど手当の額が上がるのが一般的なようです。実は介護職は、このようにがんばりが反映される職業なのです。
介護職はつらいと聞いた経験がある人も少なくはないのではないでしょうか。なぜ介護職はつらいと言われるのか、その理由は人によって様々ですが、よく言われているのは人手不足と低賃金です。
現在の日本は、人口の約27％が高齢者で超高齢化社会といわれています。これからの時代を担う若者よりも介護が必要となるかもしれない世代が多いので、介護の仕事はますます人手を必要とします。
しかし最近は性別を問わず働く人が増え、昼間は家に誰もいないという家庭も増え、介護を施設に頼むことが多くなりました。そのため施設側は一人でも多くの介護職員を確保したいところですが、 入居希望者は増える一方で介護職の人材は増えず、一人の職員が何人もの利用者を担当することになってしまうケースが多くあります。
介護施設は人手不足の影響で希望者に入居の許可を出せず、入居待ちをさせてしまうことも少なくありません。
施設利用者は介護費や医療費の面で優遇されることが多いですが、利用者を支える介護職員は国の平均月収よりも低賃金であることが多いので介護を仕事にしようとさえ思わない人もいるでしょう。
いざ介護職に就いたとしても、一人で何人も担当することで職員の負担が増え体力面でも精神面でも疲弊してしまいます。精神面が疲れてしまうと利用者やともに働く仲間との関係にもヒビを入れてしまう可能性があり、それが原因でまずます精神面が疲れるという悪循環に陥ってしまうことがあります。さらに休みを取りたくても人手不足のために難しいことも多いので、健康面にも不安を抱える心配もあります。
しかし介護職は高齢化が進む日本においてなくてはならない職種です。社会貢献度が高い仕事のためやりがいは大いにあります。需要も高く、今後その需要がなくなるとは考えにくいため、職が失われることもないでしょう。人手不足と低賃金の問題さえ解決できれば、十分魅力的な仕事といえます。
人手不足と低賃金という問題はすべての施設が抱えているわけではなく、施設によってはしっかりと対策をして解決しているところもあります。介護職として働くときは働きやすい環境を選ぶことが大切だといえるでしょう。働きやすい環境で働くために押さえておきたいポイントは参考サイトをご覧ください。