大好きだった、おじいちゃんが
旅立った

もう、数年前から長くないって言われていたけど
それから随分長く生きたと思う。

亡くなる直前まで、

おばちゃん(おじいちゃんの娘)
は、おじいちゃんと話して、
おじいちゃんはお寿司とか
好きな物食べてたって。



お正月に会った時より
いい顔して旅立っていた。



おじいちゃんは、本当に暖かい人で
小さな頃から私も可愛がってもらっていた。
遊びに行くたびに、
やりたい事が盛りだくさんだった。
いつも、水族館、動物園、百貨店、
いっぱい連れて行ってくれた。
全部で100回以上行っているかもしれない。

怒られた記憶なんて一度もない。
何でも「いいよ」って
本当に嬉しそうにしていた。

私に連絡して来るときは
「元気にしてるかね?」
元気な事を伝えると、
「また遊びにおいでね」
と嬉しそうな声

パソコンも、今年の年賀状まで
自分で作っていて
今年の年賀状には

「高齢のため、年賀状を今年で終わらせていただきます」

と、書かれていた。


社会貢献が大好きで
厚生労働大臣に感謝状をもらっているくらい

いろんな人の役に立っていた。
自慢のおじいちゃん。
お葬式も本当に多くの人が来てくれた。


おじいちゃんは写真が趣味だったから
思い出の振り返り写真で、

おじいちゃんが写真に居なくても
ファインダーを覗き込むおじいちゃんが
私の頭の中にずっと居た。

写真に写っていなくても
おじいちゃんは写真にいる。

ずっと積み重なった時間の思い出に
暖かみを感じた。

4人のお坊さんが奏でるお経が
ゴスペラーズみたいに
綺麗で

そのお経を聴きながら
いろいろ考えていたら
涙がこみあげてきて

おじいちゃんの見送りが出来て良かったと
こころから思った




ファインダーを覗きこむおじいちゃん。
あの時間はもう来ない。

でも、いつも、
心にはおじいちゃんがいる。

今でもずっと笑ってくれてる気がする。