最後に注入したのは、退院前日の、入れすぎて抜かれたあの日。
2日あけての注入です。
ちなみに昨日は、入院、手術、注入と頑張った(頑張っている)まめへのご褒美として、親友と一緒にランチ→プリキュアの映画→ディナー という幸せコースを満喫させました。
注入してから、どんな日常を送るのか想像もつきませんでしたが、エキスパンダーにぶつからないようにさえすれば、いつもとなんら変わらない生活でした(笑)
私も一緒にいて「ほら、ちゃんとまわりを見て、気を付けて!走らない!そこ、危ない!!」と、しっかり監視しているのもありますが、親友に会ったときも「今日ね、私走れないから」とちゃんと自分で言っていたので治療中だという自覚があるというのも5歳児だからこそな気もします。
雨の春分の日、かなりの人混みでしたがしっかり注意出来ていたこともあり、普段通りに外出出来ました。
本人も、しっかりストレス発散できたみたい。
プリキュアの映画を観ながら、なんと泣いていたまめ。
え、5歳って映画見て感動して泣くの?!?!
仲間が力を合わせて乗り越えたこと、ちゃんとごめんなさいって言えたことに感動したそうな。
私が5歳の時は、怖いと悲しい以外で泣いたことなんてなかったけども!!!!
私が母として把握していなかった娘の新たな一面を知りました(笑)
最高に楽しい時間を過ごしたその夜に「明日は病院だからね~」と言うと、わっかりやすいくらい気落ちするまめ。
でも、診察室に入るまでは全く嫌がることもなく超スムーズ。
「行きたくない」の一言もない。
...そう...
診察室に入って、例の注入セットを見るまでは...
「ぃやぁぁぁーーーーーーだぁぁぁぁーーーーー!!!!」
断末魔の叫び。
脱走して待ち合いの廊下に出て、すぐ私に捕まえられまた診察室に引きずり込まれる、を数回繰り返し。
その度に、待ち合いの廊下に座っていらっしゃる方々からの「頑張れ!!」という熱い眼差しに背中を押され(笑)
「お子さんもだけど、お母さんも頑張れ!!」という眼差しだと勝手に解釈させていただきましたが。
ここは病院だし、治療しに来てるんだから、泣き叫ぶ子供を取っ捕まえて引きずり込んでも、誰も私を非難の目では見ないし、むしろ応援してくださっているはず。
先生からも何度も「一度出ていただいて、落ち着いてからにしましょうか」と言われるけれど
「落ち着くなんてことはありません。(むしろ、出したら逃げます。)まめ!ママの抱っこでやるか、ぐるぐる巻きでやるか、どっち?!」
「ぃぃいいやぁぁぁーーーーーー!!!!」
「いやじゃない!今ママの抱っこでやらないとぐるぐる巻きでやってもらうよ!」
「ぃぃいいやぁぁぁーーーーーー!!!!」
「いやじゃない!」
...もう、このやり取り、言い飽きた(泣)
診察室の部屋のすみに逃げて隠れようと必死のまめを先生が抱き上げてくださった瞬間、先生の腰がぎっくり腰になるという、もう
惨劇(泣)
私も、説得し疲れ、「わかった!ママ出ていくから、先生お願いします!」と、さっさと診察室を出ました。
「ぃぃいいやぁぁぁーーーーーー!!!!ママーーーー!!!ママーーーー!!!ママがいいーーーー!!!ママーーーー!!!抱っこーーーー!!!やだ!やだ!ごめんなさいーーー!!!ママがいいです!!ママ!ママ!ママにしてください!ぐるぐる巻きいやーーーーー!!!」
...私、廊下に出て、扉のすぐ前で待機しながら「次からとっとと先生に預けよう...」と心に決めました。
私の中の心配や不安や憂鬱の針が一瞬にして振り切りました。
これはもう、あれだわ。
予防接種を泣き暴れて嫌がるのと同じだわ。
やるのは、あなたのためなのよ。(←泣いている赤子に予防接種を受けさせる時の気持ち。)
注入は痛いけど、その痛みは永遠に続くものではないもの。
注入は予防接種だと思おう。
最近の私は、苦悩や辛さが一周回ってパッカーンってなるのです。
まめ、本当に痛いんだと思います。
本当によく頑張っています。
でも、今ママは一緒に怖がったり、不安がったりしてはいけないの。
そのためには、心に鎧を着させることも必要なのです。
10分だな。
注入後、10分経てば普通に会話が出来、泣き止み、頑張ったご褒美のYouTubeをひとつ見させれば、あとはケロっとしています。
よし。
帰りに、「今日も痛かったと思うけどさぁ、今日は痛み止め飲んでからチックンしたじゃん?いつもより痛みは少なかった??」と聞くと、
「うん。」
即答。
もぉー、廊下で断末魔の叫びを聞いていた方々の本気の心配、お返ししてー(泣)
とりあえず、今週も注入乗り越えました。
あとは、先生のぎっくり腰がよくなることを祈るだけです。
ママに怒られているところを描いたそうです。
私、どんだけNo言うねん。