毎月決まったテーマに沿って、自分自身で内容を考え、クラスのみんなの前で発表します。
今月のテーマは「Cooperation and teamwork as well as different children around the world」です。
月末に翌月のテーマと、我が子の発表の日程がいつなのかというプリントが配られるのですが、私は毎度「えーっと...cooperationってなに?えー、なになに、チームワークと...」っつって英文変換アプリに助けてもらってます(笑)
今月のテーマは「協力とチームワーク、世界のさまざまな子供たち」について。
まめに何について発表したいか聞くと、いくつか候補をあげるも最終的に「目の見えない人を助ける点字について発表する」と決めました。
これ以外の候補は、駅のホームや街の歩道にある黄色い誘導用ブロック(視覚障害者誘導用ブロックというのだそう)や、駅の公衆トイレにあるSOSボタンについて、電車のプライオリティシートについて、あとはこの前テレビで見た、密猟者が仕掛けた罠にかかって足を失ったゴリラを群れのゴリラが仲間外れにしないで助け合っていること、などなど、まめの中で協力とか助け合うとか、チームワークとかのキーワードから出てくる知識は様々です。
点字について発表するのは私も賛成で、やっぱりまめには病気や障害で頑張っている人たちのことを発表してもらいたいという気持ちが私のどこかにあります。
入院で知り合った仲間たちの代表として、という意識を持っていてもらいたいな、というか。
押し付けなんでしょうが...。
まず、点字の絵本を探しました。
なかなか英語の点字絵本は見付からず...。
致し方ない。
日本語の絵本です。
でも、数冊だけしかない...。
点字絵本、なぜ少ない!
今、まめは日本語でも英語でも自分で絵本を読むことに夢中です。
自分の力で世界を広げてる!っていう感覚が楽しいのでしょう。
目が見えない子が読める本の数に制限があるなんて不平等だ!と思います。
これは、意見をしなきゃ。
同じ絵本で、点字で書かれている絵本と、そうでない絵本をくらべてみました。
右側が点字絵本なのですが、見えるかな?
ぐりとぐらの絵が浮き出て描かれているんです。実際の絵より、かなり大きなラインで描かれています。
文字だけではなく、絵も立体的な線で描かれています。
そうだよね、絵本だもんね。
なので、同じ内容でもこんなに厚みが違うのです。
そんな発表に挑戦したまめですが、初めての言葉がなかなか覚えられず。「Blind person」とか「Braille」とか。
何度も何度も、繰り返して練習しました。
「点字(Braille)が、目の見えない人(Blind person)を手伝っているということだけはちゃんと説明する!」と。
そして、先生やクラスのお友達に目を閉じてもらって「だれのかお?(Whose face?)」という本を手で触って何の絵が描かれているのかを当ててもらうという発表にしました。
前夜にしっかりリハーサルして...。
初めて点字の絵本を触りましたが、全然解らないというのが私の感想です。
これを指先の感覚だけで何が描かれているのか感じるなんて、本当に凄いことです。
まめの探究プログラムのお陰で私も一緒に学ばせてもらっている日々です。
そうそう、なぜまめが点字に興味を持ったかというと、その前に手話を教えた時のこと。
「これは、耳が聞こえない人が使う手話。目が見えない人は...」
「まめ、知ってる!!点々のやつ!!」
「そう!よく知ってるね!」
「ここにあるよ!」
と、トイレのウォシュレットのボタンに点字が。
「耳が聞こえない人は手話でお話するの。目が見えない人は点字で読むの。...耳が聞こえない、目も見えない人はどうするんだろ...」
「え?そんな人がいるの?!」
と、その時に説明したヘレン・ケラーがきっかけでした。
目が見えない、耳が聞こえない、喋ることが出来ない、そういう人がいるということは5歳児には衝撃だったのでしょうね。
そのまま、YouTubeでヘレン・ケラーの映画を見始めましたから。
いろんな人がいることが、当たり前。
それが世界規模ならなおさら。
みんながどうやって一緒に生きていくのかを考えさせてくれる教育プログラムは、本当に素晴らしいと思います。
私もまだまだ日々勉強。
明日は「Social Responsiblity day」社会奉仕の日ということで、社会奉仕をする方法について考えるそうです。
そして、カンボジアの病院に文房具を寄付します。
自分の持っている未使用の文房具を、どれがいいのか自分で選んで持って行きます。
この「自分で選んで」というのがいいですよね。

まめが選んだエンピツを「可愛い!」と思って使ってくれたら、そんな風にカンボジアの病院の子供たちと繋がれたら、素敵です!