メルクリンのSセット付属の日本的に言えばC型小型蒸気、これの修理をちょこっとやってみました。分解した車体にメルクリンの水色パワーパックを線路につないだものを、シューがつながっているっぽい銅片と、車輪に接触させてみたら、モーター回転しました。

シューを復活できれば動きますね、これ。シューの保守部品、いちおうあるにはあるけど、最低でも１個600円とかだし、高いやつだと1200円。こりゃ自分で直すしかありませんね。ベークライトみたいな茶色の板にシューのスキーの板みたいな部分に薄い銅板がはめ込まれていて、これが３線目の電気をモーターの方につないでいる構造。引っかけている爪が合計４つあるはずが、１つしか残っていません。他は折れて紛失しちゃってます。

薄い金属板を探すしかありません。DAISOプチ電車の機構に何かあったかなと。ステンレス製っぽくて異様に硬い。ペンチで切れるかと思ったら、全然ダメ。ミニルーターで切る？　とも考えたが、銅には銅でということにして、昔買ったパーツに何か銅の板があったはずだと。片面に網目模様のついたやつとリベット表現の帯板しかありませんでした。新規調達するのも面倒なので、網目のやつを使って楽をしようと思いました。反対面はツルツルしているし。

7mmくらいのを小片が３箇所半田付け出来たら、ベーク板とマイナスのネジで車体のダイキャストと繋がって固定されるはず。やすりで削ればハンダはすぐに乗しました。まぁ、あんまり上手くないけどね。

何度かのトライ＆エラーでベーク板のサイズとも辻褄を合わせて、集電シューが車体とつながりました。

動作テストしたら、動きました！　お、このブログで初めて何か車輪が動いているような絵柄を出しますよ。そうしたら、YouTubeで見てた動画の音声が流れちゃってましたが。やっぱ、動画は色々大変ですね、あらゆることが「ながら」作業なので。

このメーカーのパワーパックは特殊で（他も特殊だけど）、高圧電流流して逆転させる仕組みらしくて、一応それも試してみました。動画の後半で逆に車輪が回ったと思います。

分解整備中の車両ばっかりなので、走行可能な数少ない車両の一つですね。若干横から見えてるライト関係は塗料で塗ってあるだけなので、ちょっと寂しいです。

薄い銅板の帯材はどっかで調達しておきましょう。おそらく室内灯とか、集電の強化とかでメルクリン以外のやつでも今後多様するでしょうから。

メルクリンの破損終電シュー修理