全ての閉団処理が済んだ後、残された団費19000円を、私は合唱連盟に寄付して終わりにしようと考えていました


しかしながら、残されたメンバーから

本当に活動を継続することはできないのかな?

寄付するよりも自分達の合唱に繋がることに使いたい

と提案されました


私がみんなを誘ったせいで、嫌な事に巻き込んで悲しい思いをさせてしまったという申し訳なさをどうしても拭うことができずにいたこともあり


傷ついたみんなの心が少しでも明るくなるような楽しい企画を考えて、最後は楽しく歌って終わりにできたら良いな


そのために、19000円は使わせてもらおうと思いました

せっかくの機会なので、思い切ってずっとファンだった大好きな声楽家に、講師依頼のお手紙を出してみたところ


「コロナ禍で合唱活動を続けている人たちを全力で応援したい、是非お手伝いさせてください!」

と涙が出そうな嬉しい返信を貰い、疲れきっていた心に沁みました


スケジュールの調整をして企画は9月からスタートすることに決定したのですが


私のメンタルはかなり酷い状況から、なかなか復調することができず悲しい




気持ちの上では合唱はもう辞めたいと思っていて

何の為に歌うのか分からないし

歌う気力も楽しみも失くしていました


もう合唱は諦めて、昔から好きだった絵画を趣味にしようか

それとも

中途半端なまま放置してるギターネガティブ
まじめにレッスンにでも通ってみようか、、、

そもそも、もう人と何かを作ること自体に恐怖心とも警戒心とも言えるものが芽生えてしまっていて

個人プレーで許される趣味が良い、、、悲しい
なんて思っていました


でも


せっかく合唱企画を立ち上げて、来てくださる先生も楽しみにしてます!と言ってくれているのに


自分が楽しく歌えないのでは困る💦


9月までに何とかメンタルを治さなくては真顔

と思い直し


ウジウジしていても仕方ないので


誘われた合唱団や、いくつか気になる合唱団の見学に行ってみました


どの団も雰囲気が温かく、コロナ禍ということもあるのか、とてもウェルカムな印象でした。
やっぱり合唱は楽しいメンバーで歌えることが大切だよなぁと改めて感じました


少人数の合唱団では特に、団員同士の友好な関係や、指導の先生に対する信頼感がとても重要だと思います。


そして、その中の一つに参加させて貰うことに決めました。



練習に参加して、最初に思ったのは雰囲気が健全だということです

歌いたい人が、合唱を楽しむ為に集まってる

ただそれだけ

そして、とても大事なこと

その大事なものがみんなで共有できている

当たり前のことのように思いますが、案外難しいのかもしれないです




新しい合唱団に参加し始めた当初はメンタルが不安定で

練習中に突然、気分が引き戻されて苦しくなってしまったり

歌ってる意味が分からなくなり

頭の中で

「何の為に歌ってるの?
悔しいから歌ってるの?
本当は辞めたいのに、癪に触るから続けてるだけなんじゃないの?」

という声が聞こえてきて悲しい気持ちになってしまい

以前のように純粋に歌うことを楽しめなくなってしまっていることにショックを受けて、さらに落ち込む

という状態でした悲しい


いつになったら治るのだろうか?

と毎回思いながら参加していました

それでも

参加させて貰ったこの合唱団はとても良い雰囲気で、団員の皆さんが優しく気さくで、指導の先生も真面目に誠実に合唱に取り組んでいるのが伝わってくるので、徐々に心が回復していきました


9月スタートの合唱企画の方は

合唱仲間に声を掛けると、思っていたよりも多くの人が集まってくれましたラブ


なかなか対面での練習が再開されず、歌える場を求めている人も多かったのだと思います


参加してくれた方々から温かな言葉を掛けて貰えて

みんなで楽しく歌っているうちに

歌ってる途中でストンと別世界に連れて行かれてしまうような気分の落ち込みは少なくなっていきました


期間限定の合唱企画だったのだけど、参加メンバーから続けたいと声があったので、もう少し続けてみようと思っています


お陰様で参加者が多かったので、残された団費の19000円には手を付けずに運営することができました。
この19000円は合唱連盟に寄付しようと思っています。


歌うことが好きな人、合唱好きな人、音楽が好きな人が、色んな音楽家や合唱指導者に出会い、音楽の楽しみを広げるお手伝いができたら良いなぁと思います


温かなものを持ち寄って、人と人とが、そして人と音楽が出会う場所を提供できたら嬉しいなぁ


と思って活動を続けていこうと思っています。