隣の客はよく柿食う客だ!
..しかし、彼には悲しい過去があった。
蚊も一匹殺せない...
そんなやつだ。
そんな中、彼は病に倒れた。
..そう、拒食症だ。
彼は食べるのを拒んで拒んで拒み続けた。
その結果、身体に付いた脂肪も失せ、骨と皮だけが彼を支えていたのであった。
そんな彼をいつも支えていた彼女がいた。
彼女は、彼に会う度になにか食べ物を持ってきた。
..もちろん彼は食べてくれない。
彼女の作った手作りのカレーライス。
彼女の作った手作りのオムライス。
彼女の母が作った肉じゃが。
農家の父が作ったレタス。
..彼は食べない。
ある日、彼女はこう言った。
『あなたに希望はあるの?!生きていく希望はあるの?!!』
彼は、
『何もかもどうでもいい。』と呟いた。
彼女は彼の頬を叩いた。
..こんな感じで。
(..パシッ(ノ゚O゚)ノ)
彼女は泣いた。
泣いて泣いて泣き崩れた。
彼はそんな彼女の手を握りこう言った。
『..さっき叩かれたとこ痛いし...』
彼女は黙って彼の前から消えた。
だが、彼女は次の日も彼の前に現れたのである。
そして彼女は食べ物を彼に差し出しこう言った。
『これが最後ね..』
彼女は彼に柿を差し出した。
彼は、こう言い返した。
『...食べてみるよ。』と。
彼女の手の温もりに包まれていた柿は彼の手の中へと移った。
彼は、こう言った。
『ぬるい柿..。』
彼女の手の温もりが裏目に出たらしい。
しかし、彼はその後文句一つたらさずに食べながらこう言った。
『....ありがとう。』
彼女は喜びの感情が込み上げた。
『..ちゃんと....ちゃんと爪楊枝使ってくれたのね!!』
彼はその後、病も治り、別の彼女と幸せに過ごしている。
彼『..ここの店うまいなあ☆』
彼女『ほんとね!』
彼『..すいませ~ん!..柿2つ追加で!』
店員『かしこまりました。』
客1『隣の客よ~さっきから柿ばっか頼んでやがるぜえ。もう10個分は食べてんじゃねえか?!!』
客2『隣の客はよく柿食う客だ。』
彼『..うまいッ♪』
END。