《人生的真義》を読んで、心の底から響くものがたくさんありました。

この本は、稲盛和夫さんが108の短い言葉と、それに添えられたエッセイで綴ったもので、 「生活態度」「原理原則」「思考方式」「成功と失敗」「心を磨く」 という5つの章に分かれているんですね。 一見シンプルな格言集のようなのに、読み進めていくと、どんどん胸にずしんと来るんです。

特に印象に残ったのは、人生の目的が「魂を磨くこと」だという繰り返しです。 物質的な成功やお金、地位を追いかけても、最後に持っていけるのは魂だけ。 生まれたときよりも、少しでも美しい心、高い次元の魂になってこの世を去ること。 これが人間の究極の目的だと、こんなにストレートに、しかもご本人が実践してきた人生を背景に言われると、 「そうだよな…」って、素直に頷いてしまう自分がいます。

私自身、仕事で忙しくしていると、どうしても目の前の数字や成果、評価に囚われてしまって、 「これでいいのかな?」と空虚になる瞬間が何度かありました。 でも、この本を読んでいて、ふと気づかされたんです。 毎日を「超真剣」に生きること、細かいところまで神様が宿っていると思って丁寧に取り組むこと、 それ自体が、もう魂を磨く修行なんだって。

「神様は細部に宿る」っていう言葉が特に心に刺さりました。 仕事の小さなミスを「まあいいか」で済ませてしまう自分が、実は一番大事なところをサボってるのかもしれない…と反省させられます。

あと、成功と失敗の話もすごくリアルでした。 失敗しても「これは魂を磨くための試練だ」と捉え直す。 そして、何より「考え方」ひとつで人生が180度変わるというあの有名な方程式(結果=考え方×熱意×能力)。 マイナスの考え方をしていると、いくら頑張っても全部マイナスになる… これ、頭ではわかっていても、つい愚痴ったりネガティブになったりする自分を、 改めて戒められました。

正直、最初は「また宗教っぽい話かな」って少し身構えた部分もありましたが、 読み終わる頃には、そんな疑いも吹き飛んでいました。 稲盛さん自身が、貧しい生まれから這い上がって二つの大企業を作り、 JALの再建まで成し遂げた上で、なお「魂の向上」を最優先に生きてこられた方だからこそ、 この言葉に嘘がないんですよね。重みがあるんです。

今、ちょっと人生の方向性で迷っているんですけど、 この本を読んで、もう一度「自分は何のために生きてるんだろう?」と真剣に向き合ってみようと思いました。 結局、派手な成功より、毎日を真っ直ぐに、誠実に、誰かのために生きていくことの方が、 ずっと大事なんだなって…改めて感じています。

本当に、ありがとうございました。 稲盛さんの言葉は、きっとこれからも、私の人生の道しるべになってくれそうです。 また何度も読み返します。