今日は用事で少し遠出をした。

といっても長く電車に乗るだけで着くので何も疲れることは無かったけれど

ところで、私の最寄りから目的地までの間に途中海が見える。

これだけならまぁ良いのだが、その海の見える駅は高校時代の元彼の最寄りなのだ。

しかもその終わり方は虚しくも私がふられちまった方であった。

長い電車で行きしはその頃を思い出しながら揺られていた。



しかし帰り道の20時頃、

急いでいて私は急行に乗った。

急いで客を運ぶ電車からは彼の最寄りは全く見えなかったし、颯爽と通り過ぎる感覚が気持ちよかった。

「もう私は名残惜しくあんたの最寄りを見つめたりなどしないのだ」と言ってやった気分だった。