結局、昔昔遠い昔に恋した女には会えなかった。

というか、会わなかった。

日本出張中に、名古屋に行けそうな日時が明確になったので、俺から前夜電話した。

「明後日休み?明日名古屋行く。夜、時間作れる?」

もちろん、前もって彼女の休日は把握していた。

当然、セックスもしたい。

若い頃、自分がバカになってしまうんじゃないかというくらい、互いの体を重ね合った日々の事を思い出していた。

心底、あの女性上位をもう一度感じたいと思っていた。

自分が明日名古屋に行く事を告げると、彼女は、以前のような恥じらいの籠った声ではなく、やや躊躇した感じで、

「食事だけなら」と

正直、実際行ってしまえば、彼女と体を合わせ、過去の思い出に浸る事はできただろう、

だが、その翌日、メールでうその理由を告げ、俺から約束をキャンセルしてしまった。

「香港本社から、上司が日本に来るから」と、さもありげなうそを書いて。

おそらく、名古屋で一人の夜を過ごすのが怖い自分も居たと思う。

メンツを保っておきたかった自分も居た。

男というのはつくずく情けない生き物だ。

また機会があれば、連絡を取るのだろう俺は・・・。

気持ちは確実に以前より離れているのは、自分でも理解している。

ただ、ただ、体は覚えているのだ。あの震える程心地良かった快感を。

鬼頭の先が、子宮口にここぞとばかりに充ててくるあの快感を・・・・。

人間というのは実に恐ろしく本能的に仕上がっている・・・・。


最近、週末は珠海で過ごしている。

なぜなら、俺は香港が嫌いだからだ。

珠海がいいところは、静かで金がかからないという点。

もちろん、女遊びに関しても、俺は香港よりも珠海がいい。

最近はあまり行かなくなったが、以前は毎週のように、カラオケ遊びとサウナ遊びをしていた。

ただ、お客さんとしてではなく、そこから自分の女を見つけ、心の奥深くまで入り込む事を楽しんでいた。

俺は1回きりのセックスは苦手だ。

たとえ、商売女であったとしても、気の合う女がいれば、とことんその女の心に入り込んでみたいと、いつも思っている。

最近、1人の珠海日カラ勤務の女と別れた。

彼女とのセックスには満足していたが、金に関する考え方に相違を感じた為、キッチリ切った。

おそらく、珠海日カラ勤務女の70%は、拝金主義だろう。

こいつらは、金で愛を買う事ができる。

俺からすれば、そんなのつまらない。

そんな女は、ただの愛人でしかない。

別れ際、あーだ・こーだ 自分の正当性を貫いてきたが、

何一つ、俺の心には響いて来なかった。


最近、1人いい女を見つけた。

この女も、珠海日カラ勤務なのだが、初めて見た時、カラの仕事の女の匂いが無かった。

当時俺は正直、自信をなくしていた。

なぜなら、その前の女と別れる時、中国では、女が男に金でたかるのは、普通と抜かしやがった。

もっと詳しく言えば、普通の彼氏彼女の関係でさえ、彼氏は彼女に毎月お小遣いを現金でくれるのは当たり前だそうだ。

俺はそれを、その女・その女の友達・その女の友達の彼氏(日本人50歳オーバー)・女の父母から

喫茶店で、さも当たり前のように言われた。

当時、俺は一瞬で冷めた。

なんて下等なレベルの人間達なんだと・・・。

俺はめんどくせーから、手切れ金をくれてやった。

下等な人間には、下等な態度で示すのが、てっとり早いと思ったからだ。

そんな手切れ金くれてやった女に、まだ愛してるだの言われても、正直精子も出ない。

しょんべんぶっかけて下等な扱いしてやりたいところだが、未来の無い人間に体罰与えても無意味なので、それはしなかった。

そのため、当時、もう中国女とは恋愛できないかもな・・・。と自信を失くしていた。

そんな時に見つけた、1人のいい女。

金の欲求のオーラは、彼女からは皆無だった。なのに日カラで働いている。

正直、なんでだろうなんでだろうと、いつも考えていた。

その店に行って、彼女と話す事2カ月、

彼女が俺に好意を抱いてるのはわかっていた。俺も彼女に好意を抱いていた。

が、決定的な何かが、彼女の方から伝わって来なかった。

俺はそれの理由を知りたい為、深く深く探っていった。

その間、彼女には、何一つ俺は手を出していない。

俺はもうすでにいい歳なので、女に求められないと(真相心理から)、自分にセックスへの欲求が生まれない。

が、この前、ようやくその答えにたどり着いた。

彼女はバツ一、3歳の子供がいた。

しかし、今その子供は、昔のダンナに親権があるそうだ。

彼女自信は、その子供と共に暮らせないのは、とても心苦しい。

だが、昔のダンナの方が経済力が勝るので、親権は取り戻せないとのことだった。

普通に考えれば、もう裁判で議決までされ、あきらめて第二の人生を歩むところだろうが、

彼女は自分に罪の意識を感じ、今稼いでいる金の8割を昔のダンナに送金してるそうだ。

彼女が離婚した理由は、ダンナの愛を感じなくなったとのこと。

別に、昔のダンナは浮気も何もしてないらしい。

要は、彼女は子供がいるのに、家出して離婚までしてしまった。という寸法だ。

なんとも、プライドが高いといえばそれまでだが、それだけ「愛」を大切にする女なのだろう。

いい女だ。

俺は、こういう強い自分を持った女が好きだ。

こういう女に惚れられてこそ、男が立つな!


また、日本に帰ってきた。
香港初深夜フライトだったので、やや寝足りない感じ。
ここ数ヶ月は、毎月日本に戻ってきている。
珠海でオフを過ごすのが大好きな俺にとって、毎月日本に来るのは、ちとウザいが仕方ない。
ここ最近、日本絡みの案件が、やたら入って来るので、"お前、この話、巻いてこいやぁ!"という寸法だ。
今回は、昔の女に会ってみようと思っている。
俺は以前結婚していた。
たが、ものの見事に浮気した。
しかも、ただの浮気ならまだ軽いが、当時、俺は本気で浮気した。
現在34歳だが、あれ程過去に愛した女は他にいない。
見た目は、何処にでもいる女かもしれないが、あれ程共に時を過ごして自然で心地よい女は、俺にとっては他に居なかった。
"全ての相性が合う"
皆さん、想像出来るだろうか??
"全て"というのは、本当に何もかもだ。
思考、感性、セックス。 本当に何もかもだ。
俺が綺麗と感じたもの、俺が可愛いと思ったもの、俺が正しいと思ったもの、俺が間違っていると思ったもの、
なにもかもが共感対象だった。
又、逆も同じだった。
その女性が綺麗と感じたもの、可愛いと感じたもの、正しいと思ったもの、間違っていると思ったもの、、、。
が故に、その浮気は、かなりのドロ試合を演出した。
その話は、また改めて書こうと思っているが、あれだけのドロ試合は、もうさすがに起こらないだろう。
その女と、4年振りに会おうと思っている。
あえて言うのもなんだが、今回再会するのは、セックスが目的ではない。
今の俺の仕事の中で、どうしても彼女のソースを使わない事には、前に進まないものがあった為、彼女に俺の方から連絡を取った。
苦渋の選択だったが、彼女に甘えたい自分が勝ってしまった。
アポを取った今は、正直、夜の付き合いを期待している自分はいる。
情けない話だが、若かれし頃の彼女とのセックスは、俺には麻薬だった。
当時俺は26歳、彼女は21歳。
都内の一流大学に通っていた彼女は、見た目も、可愛さと知性を漂わせていた。
どう変わってるかが楽しみだ。


iPhoneからの投稿