いつものように、とはいえ久しぶりにいつもの公園に散歩に行った。


いつものように広い階段を下り公園の真ん中を突っ切るような道を突っ切るように噴水の横を通りながら進みやや下り坂の道の人工の川へと向かう道を下りながら人工の川へと向かう。


この辺りが公園の一番低いところなのであろうその人工の川の行き着いた池があり、そこから川沿いの道は上りになる。

道が上り坂になるちょうどその辺りの池のほとりにポツンと立つ一本の木がその日は何故か気になった。

いつもの散歩の時は池の水面や水中、池に流れ込む川の様子を眺めていたがその日はその木に登る数匹の蟻が目に入った。

蟻を見たと同時に赤みがかった木の肌の綺麗さに気付き、

「こんな綺麗な木だったっけ?。」

とその木に掛けられた名札で木の名前を読む。(名前は忘れた…)

そのまま顔を上げ木の葉を見て、木になっていた実の存在に気付き

「実がなる木なんだね。」

と思ったその時、

突然に喜怒哀楽などの普段感じる事のない言葉では現せないとても不思議な感情が湧いてきて一瞬で感覚や意識や視界までも私の何もかもがその感情一色になり何故か涙がでそうになった!

悲しみ、感動というよくある涙ではなく全く別の感情からくる涙腺の緩み。


実際に涙がこぼれ落ちる前に、元々シャイな私の性格からか妙な照れ臭さを感じ咄嗟に視界や意識やすべての感覚が自分に戻ったのだが

「なに、今の?。」

とその木と見つめ合った。


いつもは水面やら水の動きばかり気にしていて視界に入っていても気に留めていなかったその木。

「今日は見てくれたのね。」

とその木が私に語りかけたのであろうか。


意識をもたないとされている植物。

でも感情を持っている、とのデータがあるという。


言葉と文字でしか繋がれない人間。


意識以外で繋がり合う自然界の様々な生命。


普段の人間生活では使われていないといわれている脳の70%

その何処かの一部が動いた瞬間だったのかもしれない。