今日の日を忘れないでいようとおもう。

冨樫森監督のワークショップ3日目が終わり、監督とみんなで飲みにいきました。

監督は私達一人一人の話を聞き、全てを否定せず、全ての質問に答え、アドバイスし、全ての生徒に違う話をし、笑いかけました。
その姿が今の時代には懐かしく、新鮮でもあると言われるそうです。みんなどんなに熱く優しかったとしても、こんなに当たり前の事を真っ直ぐ出来る大人はそう居るものではなかった。
分かりやすくいえば、金八先生です。
大人になってから、私が居たい世界で、そんな大人に出会えた。。。。

間違ってなかったな、と思うんです。


監督は話しました。

なぜ監督になったか?それは映画がただ好きだから。

小さい頃、自分は今駄目でも、いつか何かできるかもしれない。
と映画をみながら思ってた。
映画にいつも助けられて来た。
だから恩返しをしなくてはいけない。役者も監督も。
それで食えなくても、別にいいんだ。
映画を作るなかで、誰かに出会い、その姿が誰かを助けるかもしれない。

だから俺たちは、
素敵なものをつくり続けなければいけない。


監督は泣いていました。



人は言います。
好きなことばっかりして。それで生活できないでしょ。もっと現実を見なさい。地に足をつけなさい。甘い。

でも私達のしていることは甘いでしょうか。

私も監督と一緒でした。
小さい頃、テレビドラマの女優さんを見ながら、今は不自由でも、いつか思いのまま生きられるかもしれない。そう思っていました。
いつも助けられてきました。

今も、仕事で会う役者さん、監督さんに助けられることがあります。
食えてる人、食えてない人関係なしにです。


この世界だけの話ではないかも知れません。


恥ずかしい程の綺麗事は、なかったら生きてはいけなくなりそうです。

否定される位の本心は、捨ててしまってはつまらないかもしれません。

笑われる様な情熱は、辞めなければいつか笑えるような気がします