とある会計士のひとりごと

とある会計士のひとりごと

はじめまして。
会計事務所のHP作成中、ついでにブログも作ろうっ。
ってことで独り言を書かせていただきます。

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東日本大震災から約一カ月が経ちました。原発事故評価もレベル7に引き上げられ、対策についても一向に進展していないように見えるのですがどうなんでしょうか,,,,
 私は監査法人を退職し、現在開業準備を進めているのですが、自由に時間が使えるため震災以来あまり開業準備に手が付けられずネットにかじりついてしまいました。最近はネットとテレビの情報が大分近づきつつあるように感じますね、一時の情報の乖離は酷かったです。
日本はこの先どうなっていくんでしょう。。。
あくまで私見ですが、これまではGDPが2位~3位のリッチな国、銃社会でなく徴兵制もない安全で世界でもトップクラスの恵まれた国からは変わっていくのかなと,,,

さてさて、このような日本の大転換期に、会計士・税理士の立場からは、各個人の資産管理が今まで以上に大事になってくると思います。
私個人は、貯蓄の一部をFX口座に移して強烈な円安が来た場合に備えて、リスク回避と投機の半々の意味合いで、現在の為替レートより急激に円安になった場合に、外貨を日本円で買うように注文しています。
FXは、投機的なイメージが強いですが、外貨預金に比べて手数料が格段に安く、売り買いのタイミングが自由で、金利差の利息もつくのでレバッジを大きくしない分には資産管理としても使用できるのでおすすめです。でも、ついついレバレッジを大きくして儲けようという誘惑にかられてしまうのですが、、、
いままでは、安全資産の円買いという言葉ができるほど、世界からの信用を集めた円は高水準の円高でしたが、これからは日本経済の信用力という意味合いでは円の価値が下がり円安要素だと思います。
ただし、震災復興に関するレパトリ(レパトリエーション)等の円高要素や急激な円安に対する調整局面を考えれば、一概に円安一方向になるわけではないので注意は必要ですが、5年、10年という中長期視点では円安に向かうのではないかと個人的には考えております。(注意、あくまで私見ですのでこの文章をみての投機行為等から生じる一切の責任は負担しませんっ(笑))。

 原発問題が収束が見えない中、タイトルにあるように今まで一部の富裕層だけが実行可能な節税技である「パーマネントトラベラー」が増えるのではと考えられます。
「パーマネントトラベラー」とは文字通り「終身旅行者」の意味で、高額な税金の支払いに悩んだ海外の富裕層の間で認知されているライフスタイル。どこの国にも定住せずに、旅行者として一生を過ごすというもの。滞在日数がその国の税法上の居住者になる前に転々と別の国へ移動することによって、どの国の納税義務者にも該当しないというスキームで、究極の節税方法と言われています。

例えば、本人自身は自覚があるかどうかはわかりませんが、元サッカー選手の中田英寿さんは税金という観点からは「パーマネントトラベラー」ですね。たぶん、どこの国にも税務申告は行っていないでしょう。日本の企業から得られる報酬や出演料などについても非居住者に対する源泉所得税20%くらいが天引きされていれるかどうかぐらいで、日本に在住している場合なら中田英寿さんぐらいの所得なら間違いなく50%の所得税がかかると考えると大きな節税ですね。また、海外での撮影、報酬支払等で源泉所得も不要な節税テクニックを行っているかもしれませんね。。

また、最近最高裁の判例がでた武富士に関する節税行為も「パーマネントトラベラー」ですね。ただしこの税務訴訟は所得税ではなく贈与税に関してですが。
この事例は消費者金融大手「武富士」の元会長(故人)夫妻からの株贈与をめぐるものであり、長男の元専務武井俊樹氏が、父親で創業者でもある故武井保雄氏らから約1600億円の海外資産を贈与された。当時、海外居住者の国外財産の贈与は非課税扱い。香港子会社の役員を務め、日本と行き来していたことを理由に「住所は香港」として、俊樹氏は贈与税を納付しなかった。ところが、これを国税当局が「課税回避」だと判断して約1650億円の申告漏れを指摘、約1330億円を追徴課税した。これに対し俊樹氏は、いったん追徴課税に応じたうえで、課税取り消しを求めて国を提訴。最高裁は、「生活の本拠が日本だとはいえない」と認定、国に利子を加えた2000億円の還付を命じたというもの。(尚、この事例を受け、税制改正で、贈与する側か受ける側のいずれかが過去5年以内に日本に住んでいれば、海外資産も課税対象となりました。)この事例は個人訴訟として最高金額といわれ、また最高裁の判決により国から“利子”にあたる還付加算金約400億円がが上乗せして支払われることになりました。400億円って、国民から集めた税金の使い道が,,,,,あきれますよね。

長くなりましたが、原発リスク、地震の活発化、節税観点、資産の海外分散等を考えれば一部の富裕層は今まで以上に「パーマネントトラベラー」になるかもしれませんね。お金持ちは、お金を集める力だけでなくお金を守る力にも長けなければなれないと思いますし。


 
原発関連情報について、いろいろなメディアで様々な情報が発信されています。
その中で個人的に一番のおすすめがビデオニュースの特別番組「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」です。(2011/3/25 時点)
タイトルは悲観的なものかもしれませんが、原発の現状の説明から良い方向に進んだ場合のシナリオ、悪い方向に進んだ場合のシナリオ、マスメディア論、現状可能な対処策、内部被ばく問題、放射能汚染食物を食べて大丈夫か否か、将来のエネルギー論に至るまで様々な情報が発信されておりかなりおすすめです。
全部で4時間くらいあり、一気にすべて見るのは大変ですが、原発問題が悪い方向に向かった場合にパニックを起こさないためにも、また将来のエネルギー論に関する話はすごく考えられさせる内容であり、今後の日本のあり方を考えるうえでも国民一人一人が理解すべき内容かなと思います。

このブログを見た人は多少なりとも現状の原発に関心がある人と思いますので、そのような方でまだこれを見ていなければぜひ見てもらいと思いブログを書きました。(ちなみに、私はこの番組の業者でも
なんでもないです)
被災者のためにできることの一つに義援金があります。
でも、これに便乗して心無い人の詐欺もおこなわれているようですね。
義援金を送るならきちんと被災者支援に使われるように、信用できる機関かつ金融機関の窓口で行う振込みがいいと思います。義援金は国によって定められた団体に一定以上の金額(2千円以上)を寄付すると、来年の確定申告で所得税控除が受けられます。一定以上の金額を募金する場合は寄付金控除を受けられる団体を通じて寄付をすれば、募金もできて節税にもつながります。
代表的な義援金受付先として日本赤十字社があります。

そういえば、車でラジオを聞いていたら、被災者の方のコメントの中で、
「今回の地震が世界最大級のだったんで、私たちは世界最大級の復興への努力と世界最大級の愛をもってがんばります」とあったそうです。
こんなに恐ろしい体験を体験をしたのに....本当にすごくポジティブで、「すごいっ」っ感心させられました。
本当に心よりいち早い復興をお祈りいたします。被災者のみなさん本当にがんばってください。
原発本当にどうなるんでしょう・・・これだけ情報収集媒体が多くなると楽観的・悲観的様々な論評や情報が飛び交ってますので、情報収集・情報媒体選択・判断・行動は各自の自己責任で行う必要がありますね。

 ところで、このような原発危機が目前にある状況で思うのですが、日本がこの先どのようになるかは
わかりませんが、将来において日本、米国、中国などの国家という枠組みを脱却して地球という一つの単一国家に向かうべきだと思います(たしかサラリーマン金太郎の三田善吉も同じようなことを漫画で説いてましたね)。国家の生成単位が大きくなればなるほどより大局的な見地での政策や思考が可能となるからです。
 原発問題にしても、地球という一つの単一国家ができたら、こんな幾つものプレートのぶつかり合う地震大国の日本の場所に原発なんてつくらないだろうし、他にもいくらでも地盤が固く地震の起きる可能性の低い場所があるんだから、日本にある原発も稼働停止させるでしょう。日本は四季折々があって水が豊富ということで、観光名所や農業地域にでもなるんでしょうか・・・
地球温暖化問題にしてもそう、米国が京都議定書にサインしないなんて米国の国益保護のためでしかなく、地球という一つの単一国家ができたら世界で一丸となってこの問題に取り組むことができる、いや、単一国家にならなくても一丸となって取り組まなければならないでしょうけど。
水・食料・石油・天然資源の問題や、国家間戦争、核開発競争もそう・・・・でも、悲しいかな人類、地球という一つの単一国家の考えは、全人類の絶望的危機(全世界規模での天変地異による人口減少、第三次世界大戦終戦後、宇宙人の地球襲撃???etc)に直面してじゃないとでてこないでしょう・・・
ましてや、現状の発言権の大きい先進国が自国の国益を損なってまで提案するわけもないでしょうし。
でも、100年後いや1000年後に人類が生き残っているなら普通にそうなってそうって考えるのは私だけでしょうか・・・・・
 っと、恥ずかしいくらい真面目な独り言でした。
この度東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。
一人でも多くの皆さまのご無事と、一日も早く平穏な生活が訪れますことを、心よりお祈り申し上げます。

このブログは、現在作成中の尾碕会計事務所/大阪節税研究合同会社のHPのリンクブログとして立ち上げました。
税金に関することはもちろん、さまざまな事にについて独り言をちょくちょく更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。