たるみ治療Dr境のブログ

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美容外科医・形成外科専門医 境が
日々の症例を解説いたします。

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「個人差」は医者の言い訳

 

個人差という言葉は医者の言い訳として使われることが多いようですが、個人差は99%「ない」という持論をのべたいと思います。

 

誤解がないように個人差は100%ないとはいいません。ほとんど「ない」、おたがい個人差だと思っているもののほとんどは施術方法や執刀医による「個人差」だということです。

 

もし受ける側の個人差があるとしたら、顔を洗顔などで強くこするなど生活習慣の差がほとんど。でも、そのようなことですら執刀医が自分で誠意を持って注意をうながすと大部分ふせげることだと思われます。

 

内出血・腫れ・ダウンタイムDTの個人差

 

内出血や腫れが個人差だといっていいのは、丁寧な手術操作や止血があってのことだと思います。乱暴な手術や丁寧に止血していない場合、ひどい内出血と腫れが必発です。

 

例外は高血圧や年齢・性差です。高血圧で内出血しやすいことは感覚的に分かりますよね。高齢者や男性のほうが血圧が平均的に高いからでしょうか?平均すると若い女性よりも内出血や腫れが多少多いと思います。

 

また、私はやけど治療をたくさん行ってきた形成外科医ですから、電気メスで焼き切るよりも刃物のメスで切って低出力のバイポーラで血管1つ1つ丁寧に止血したほうが腫れは少ないと考えています。

 

一般に広く使われている電気メスどころか組織損傷が少ない最新型でも腫れるし傷跡汚くなりやすいと個人的には思います。

 

でも、電気メスを使わない手術では止血し忘れが大問題となります。最初から最後までどこか止血し忘れているのではないかと信じて探し続けることがダウンタイムDTを短くするためには必要です。

 

もちろん比較的大きめの血管を止血しわすれて内出血がひどい場合、かえって腫れやダウンタイムが長引きますから電気メスを使ったほうがはるかにマシです。

 

眉下切開の手術器具

 

感染と個人差

 

感染こそ個人差がありそうに思えますよね。でも、99%個人差がないと思います。

 

ちなみに私は総合病院勤務のころ内科主治医の先生が入院させていただけるのでしたら、ほとんど誰でも眉下切開の手術を行っていました。重症糖尿病のかたですら血行が良いところだからでしょうか?眉下切開ではなかなか感染しないです。

 

縫合糸膿瘍や異物反応のほとんどはホコリやうぶ毛を中縫いと一緒に縫い込んでいることが原因でしょうし、感染はほとんどホコリやうぶ毛の創内残存によるものです。

 

大量の生理食塩水での洗浄・消毒や抗生剤などはほぼ無力です。うぶ毛の先っぽやガーゼの繊維を拡大鏡で見ながら1つ1つピンセットで創内から丁寧に除去する以外、感染の確率を下げる方法はないと確信しています。

 

最初から最後までどこかに何かしらのゴミが残ってるのではないかと信じて探し続けることが大切です。
 

傷跡の個人差

 

画像は1人のかたの左右の眉下切開の傷跡(3年後)です。同じ人の左右ってことはいわゆる個人差ではありません。

 

左はキレイですけど右はそこそこ分かります。正直な話・・左はキレイすぎます。右が私の眉下切開の平均的な傷跡だと思います。誤解がないように・・3年後ですよ。1年後はもう少し目立っていたと思います。

 

このように同じ医者が手術しても切り方縫い方のわずかな違いで傷跡の差が生じます。ましてや、違う執刀医ですと一兆倍目立って見えることすらあると思います。多くの場合、執刀医による差のことを個人差といっていることがほとんどです。

 

キレイな傷しかキレイな傷跡にはならない

 

他院眉下切開後の白色線状瘢痕

 

乱暴に縫われた傷は絶対きれいな傷跡にはなりません。彫刻刀で削ったような溝状の傷跡や白くテカリが強い白い線は長い年月でもほとんど目立たなくならないものです。でも、ある程度以上きれいな傷跡は半年すぎて他人から目立つことはないし、年々うすくなります。

 

真皮縫合など中縫いによるくぼみが残った場合、まぶたがうすいという個人差がやたら強調されることが多いものです。でも、本当は執刀医が真皮縫合を浅く強くかけすぎているだけです。

 

また、糸が出てきた場合にも体質が強調されますが、中縫いが浅い場合や糸切りで糸を長く残している場合が多く、うぶ毛やガーゼの線維・ホコリを中縫いと一緒にぬいこんでる場合も多いです。

 

他院眉下切開後の溝状瘢痕と真皮縫合によるくぼみ

 

毛包斜切断法も要注意

 

傷跡の差については方法というより執刀医による差といったほうがいいでしょう。もちろん方法によっても差がでますが、私と同じ毛包斜切断法での眉下切開後にシストの多発で相談に来られることが多いです。

 

眉毛の下にそった毛根を傷つけない毛包斜切開法ウィッジインシジョンよりもキレイにしたい場合、毛根を斜め切りする毛包斜切断法しかないと思います。

 

でも、縫うとき細心の注意を払い続けないと創縁がちぎれたりインバートして、上皮成分が創内に入りこみシストが必発です。

 

毛包斜切断法での眉下切開はミリ単位ではなくてミクロ単位の注意が必要です。上手く縫えないドクターは眉毛の下に沿って切ったほうが無難です。

抜糸は意外と重要

 

韓国で手術を受けて帰国後、他院で抜糸したという話をよく聞きます。また、大手美容外科などでナースさんや他のドクターが抜糸するところもあるようです。

 

でも、手術は縫合で終わるわけではありません。抜糸は手術の最終工程であり、責任を持って執刀医自身が行うべきものです。

 

私自身、上司や先輩の術後抜糸でいい思い出はありませんから、執刀医以外が抜糸を行うと傷跡が目立つ傾向があると確信しています。

 

目つき・顔立ち・骨格

 

他院眉下切開修正相談20代女性

当院修正後

 

眉下切開でつり目になったり目頭が下がって目つきが悪くなり、にらんだような目になったら、顔立ちや骨格のせいにされたという話をよく聞きます。

 

あなたは蒙古ヒダが張っているから同時に目頭切開が必要。あなたは眼瞼下垂なので同時に眼瞼下垂の手術が必要。眉下切開を受けると二重が乱れるので、埋没か目上切開も必要といわれた人ばかりです。

 

もし本当にそうだとしても3カ月くらい腫れが引くのを待ってから行うほうが、はるかに最終結果がいいはずです。その上、追加手術が必要な人なんて当院では1%もいません。なぜ多くのクリニックで同日手術をしているのでしょうか?

 

眉下切開で外側だけ切ったり外側中心に上げると内側が下がり、いわゆる医原性眼瞼下垂のような状態となります。

 

そして、内側がつっぱり、巨大な蒙古ひだ状態となります。その大きな蒙古ひだを目頭切開で緩和させているらしいです。

 

その上、まぶたのバランスがくずれるので二重ラインが乱れたり二重がなくなって二重埋没や目上切開が必要になります。

 

眉下切開の不手際をごまかすための手段として、まるで自作自演のように同時手術をすすめているというわけです。

 

眉頭を切らない眉下切開でつり目になったイラスト

このような場合、同時に目頭切開や目上切開を進められることが多い

 

 

例外中の例外はある

 

ここまで99%におおよそ当てはまるだろうこと中心にのべてきましたが、当然ながら例外中の例外もあります。その代表的なものが感じ方の差です。

 

世の中には軽度の醜形恐怖症のかたがたくさんいらっしゃいます。前述のように内科主治医の先生が入院させていただけるのでしたらほぼ誰でも手術していたという話・・精神科には通用しないようです。いい思い出が全くないので精神疾患は軽度でも止めたりお断りすることが多いです。

 

ちなみに私の経験上、痛みが長期間続く人はうつのかたや更年期(子宮がん手術後をふくむ)のかたが多いと思います。また、鏡を長い時間みてると痛みが悪化することすらあると有名な形成外科の教授が言われてました。

 

施術による差(まぶたのたるみ)

 

たるみ取り二重切開や眼瞼下垂手術で皮膚切除量が多いと

目頭と目尻の皮膚の余り(ドッグイヤー)でしわしわになる

 

たるみとり二重切開や眼瞼下垂の手術後、目尻のしわが目立って相談したら「個人差」って言われたという話ありますが、だれでも皮膚切除量や眼瞼挙筋腱膜前転量おおいほど目尻のしわが目立つようになります。

 

比較的若い人が受けてもすぐには困らないかもしれませんが、同じ年齢の人より早く目尻のしわが気になるようになります。

 

また、眉上切開は健常者の美容外科手術には不向きです。私は顔面神経麻痺で左右の眉毛の高さが大きく異なるかたに眉上切開を行ってきましたが、丁寧に手術しても傷跡が目立ちます。

 

前額リフトや額挙上は、眉下距離を広げたい人くらいしか適応はないと思います。眉下切開の数百倍はがしてたくさん出血して痛くて広範囲にしびれてかゆくて、生え際が不自然になるわりに切開線から遠いため肝心のまぶたに対する効果は安定しないです。

 

切開線から効果を出したい部位までの距離が長ければ長いほど侵襲(組織傷害)が大きく、結果が安定しないことは外科系手術では常識です。

 

また、眉下切開や眼瞼下垂の手術・たるみ取り二重切開では、まぶたの皮膚を切り取るので皮膚がテント状にピンと張りくぼみが改善することが多いです。

 

一方、前額リフトや眉上切開では高齢者のように眉毛を上げた目になるのでだんだん目がくぼむことが多いですし、老けて見えます。

 

たるみ取り二重切開=保険の眼瞼下垂(その他)

二重ラインでの皮膚切除による典型的なハム目

 

施術による差(まぶたの厚ぼったさ)

 

厚ぼったいまぶたの人が二重を作りたい場合、二重埋没や二重切開と同時にROOFや眼窩脂肪の脱脂が行われることが多いようですが、脂肪が減ると皮膚があまるのでしわっぽくなります。

 

若い人が脂肪をとってもすぐ変にはならないでしょうけど、通常40歳で気になる小じわが30歳で気になるようになります。

 

でも、執刀医に相談すると「老化現象には個人差があります」などと言われるはずです。眉下切開ですと脂肪を取らなくてもスッキリしますし、年取っても目周りのシワができにくくなります。

 

若い人に眉下切開をすすめない医師が多いのは傷跡が目立つと悲惨だからです。そして、前述のように傷跡は個人差ではなく執刀医の技術や丁寧さの差に起因することがほとんどです。

 

結 論

 

私は偏見強い人だと自覚していますが、常に9割の人に当てはまるようなことをいってると思います。そして、そのような意見が知りたいって人が多いかと思います。

 

一般的に医者は子供のころから100点目指してる人が多いです。医者は個人差やケースバイケースや適応って言葉好きですが、そのような表現すると100%正しい情報発信となるので好まれます。でも、そのような言葉は上手くできない場合の言い訳であることが多いことも事実です。

 

でも、経験が少なかったりセンスがなく手術が上手くない医師ほど結果のバラツキが大きく、実際に個人差を感じてるようです。

そのため個人差という言葉を使用することが多いと言えますから、ウソや言い訳を意図して「個人差」という言葉を多用してるわけではなく、実際そう感じているから無意識に使用してると言えそうです。

 

六本木境クリニック (roppongi-sakai-clinic.com)

 

 

眉下切開で下がり眉になるのか?

 

手術はやってみないと分からないし、最終的には腫れが引かないと分からないものです。しかし、真剣にデザイン・切開・縫合していない場合、それはただの言い訳となります。

 

デザインを時間かけず適当にやってはいけません。まぶたや二重の形だけでなく眉毛がどうなるか想像し計測しながら時間をかけて行なうべきです。

 

坐位で普段の自然な開瞼をしてもらい、次に閉瞼して前頭筋を弛緩させ比較します。特に目を閉じてひたいの力を抜いた状態(閉瞼・前頭筋弛緩時)の眉毛の高さや形・左右差の確認は必須です。

 

眉下切開で下がり眉にしてしまう医師は術後、前頭筋が弛緩して眉毛が下がること、特に外側が強く下がることを考慮せずに手術してると断言できます。

  他院眉下切開修正相談:典型的なつり目・下がり眉

 

眉毛の形の流行と眉下切開

 

眉毛の形は流行に左右されるので眉下切開は要注意といった意見もあります。でも、そのような考え方では、アートメイクもなかなか消せないので同じってことになります。

 

また、1日2件手術する日があるほど、当院には他院眉下切開修正相談がたくさん来ます。眉毛がなくなっていたり、眉毛の形を意識せずに切られて下がり眉や昔のヤンキーのような眉毛など不思議な眉毛になってる人があまりにも多いことにあ然とします。

 

流行うんぬんという以前の問題ですよね。世間一般の平均的な眉毛やその人の好みを意識して丁寧に手術することがまずは基本です。

 

時々、極太や極端なつり眉・さがり眉、特徴ある眉山など標準を大きく外れた眉毛のかたがいらっしゃいます。流行や好みは変わることもあるので、平均的な眉毛に無理やり矯正したいところです。

 

でも、個人の好みもありますし、手術前後で極端に雰囲気が変わると怒られてしまうので、骨格を基準とした標準的な眉に術前の眉を少しよせたくらいを目指すのが現実的です。

 

眉毛の形を意識した眉下切開手術・術前準備

 

眉下切開の手術では眉毛が生える範囲はとても大事な情報です。術前のできるだけ長期間、眉を抜く・剃る・切るなど整えないようお願いしています。この時、特に上側の眉毛を生やすことがキモです。「明日から」「後で」というかたはやっていただけないので、できれば今からお願いします。

 

ちなみに、眉下切開の術前で一番危険な行為は眉毛のブリーチ(脱色)です。眉下切開では眉毛やうぶ毛の切れ端が散らばるため、それらを取り除く作業がとても大事です。

 

眉毛をブリーチでうすい色にしてしまうと、黒い毛と違って見えにくいので、うぶ毛の切れ端を創内に残したまま縫合閉鎖してしまいます。その結果、感染や異物反応に長期間悩まされることとなります。

 

眉毛の形を意識した眉下切開手術・手術当日

 

手術当日は朝シャン(シャンプーで洗髪)後、普段通り眉毛を描いてきてもらいます。本人やまわりの人がその人の眉毛をどういう形だと認識してるかを知るためです。もちろん、このことによって、その人の好みも知ることができます。

 

手術前に洗顔すると眉メイクが落ちるので、洗顔前に全顔写真だけでなく眉毛の拡大写真も撮ってデザインで迷った時の参考にします。

 

眉毛の形を予測できると目の形や左右差も予測できる

 

私は術前デザインのとき手術後の眉や瘢痕(傷跡)の形をある程度予測することができます。経験に基づくというだけではなく、そのことには分かりやすい理由があります。

 

眉毛下に沿った切開の場合このようなことは全く不可能でして、毛包斜切断の場合のみ術後の眉や瘢痕(傷跡)の形予測が可能です。

 

種明かしは簡単です。毛包斜切断では上側(頭側)の切開線が固く安定し、その上にそーっと睫毛側の分層植皮のようなうすい皮弁をのせて縫いますから、上側のデザインと似た形の傷跡となります。

 

そのため最終結果が術前に予想しやすいということです。(もちろん縫い方が変な場合は例外です。) そのため私の手術では術前よりも眉毛の形がよくなったと言われることが多いです。

当院眉下切開後の傷跡・抜糸前

 

そして、眉毛の形を整えるだけでなく、目の形を整えたり左右差を減らすことも・・毛包斜切断による眉下切開手術のだいご味です。

 

まぶたの睫毛側は自由縁フリーマージンといって皮膚が目玉の上で宙に浮いています。あくまで土台は眉毛付近の傷跡ですから眉毛と傷跡の形が安定してこそ術後の目の形の予測や左右差の改善が可能です。

 

※手術はやってみないと分からない要素もあり100%思い通りに行くわけではありません。 

  

 

眉下切開とアートメイク

 

眉下切開前、眉毛のアートメイク(眉アート)したほうがいいなんて意見もありますが、私は反対です。

 

眉下切開や眼瞼下垂の手術だけでなく二重埋没などの二重整形でも前頭筋が弛緩して左右眉毛の高さが変わったり外側が下がったりします。

 

その上、アートメイク入れれば入れるほど傷跡が硬くて手術がやりにくいものです。ですから、眉下切開を受ける可能性があるかたは眉アート入れていない人はやらないように、入れてる人は足さないようお願いしています。

 

以上の理由により眉アートは眉下切開手術の後に入れたほうが現実的です。なぜ、眉下切開前にアートメイクしたほうがいいんなんて意見があるのかというと、キズや傷跡がとても汚い場合には眉アートがないと大変目立ちます。

 

そして、眉下切開手術後の傷跡にアートメイクが入りにくいからです。眉アートの下に沿って切ることと、眉アートの中に白い線がクッキリ見えるのとでは雲泥の差なので「先に眉毛のアートメイクしてください」ということになります。

 

ちなみに六本木境クリニックでは、眉アートを得意とされてるそれぞれ別々のクリニックから3回もタイアップの話がありました。残念ながら忙しすぎるのでお断りさせていただきました。わたくしの眉下切開後の傷跡にはアートメイクが比較的入りやすいらしいです。

 

また、術前すでに眉アートが入っているかたは、その眉アートが気に入らない場合、そうおっしゃっていただけますと多めに切り取ることは可能です。

 

  当院眉下切開後アートメイク入れたかた

 

六本木境クリニック (roppongi-sakai-clinic.com)

私がいろんな手術についてお話できる理由

 

私は眉下切開と糸リフトで9割という非常にかたよった医者なのに、なぜ他の手術についても発言できるのでしょうか?

 

二重埋没・切開や眼瞼下垂の手術・切開リフト(切るフェイスリフト)など今でもやっている手術や以前やっていた手術もあるからです。

 

そして、自分でやったことがない手術でも、いろんな先生の術後相談をたくさん診てるから他の手術について踏み込んでお話しができるのです。

 

眉下切開が流行する理由

 

眉下切開が流行してることは検索ボリュームなどから考えると間違いありません。私が宣伝し続けたから流行ったというよりは眉下切開の良さに早く気付いただけで、個人開業医がどんなにがんばったところで適応が広くて良い施術しか流行らせることなどできません。

 

眉下切開がこれだけ受け入れられているのには、いくつかの理由があります。

 

眉下切開は比較的安全

 

眉下切開は目から遠い部位の手術なので、眼瞼下垂の手術や二重切開・二重埋没よりも目に対する影響が少なく比較的安全です。

 

また、眼瞼下垂手術や二重切開・埋没では二重付近の繊細な構造に元にはもどせない不可逆的変化と上眼瞼の機能障害を生じる可能性があります。

 

その一方で、眉下切開では二重付近の繊細な部分を傷つけないので、上まぶたの機能障害を生じることがほぼありません。

 

まぶたの厚ぼったさには眉下切開

 

厚ぼったいまぶたの人が二重埋没や二重切開を受けるとハム目になることが多いです。本人が気にならなければよいという意見は、鏡やスマホでみた二次元のことしか考えていません。

 

ハム目は化粧映えするとかインスタで盛りやすいなど二次元のなかでは見苦しくありません。でも、他人は斜め横から3次元で見てますから不自然ってことになるのかもしれないです。

  たるみ取り二重切開(眼瞼下垂その他)後の典型的なハム目

   眉下切開の術前術後、厚ぼったいまぶたが改善している

 

また、ROOFルーフや眼窩脂肪(脱脂)をとっても皮膚があまってたるみますから、まぶたの厚ぼったさには、ほぼ眉下切開しかありません。眉下切開では脂肪をとらなくても想像をこえてスッキリしたといわれることがほとんどです。

 

眼窩脂肪は上下まぶたでつながっていて年齢とともに上まぶたから下まぶたへと移動しており、上まぶたは若いころより年々うすくなります。そのため眼輪筋やROOFルーフを切除したり眼窩脂肪を脱脂すると将来、上まぶたがくぼむ可能性が高くなります。

   加齢による眼窩脂肪の移動

 

まぶたのたるみにも眉下切開

 

たるみ取り二重切開や眼瞼下垂の手術で皮膚をとりすぎると二重両端のドッグイヤーで目頭と目尻のしわ・たるみがひどくなります。大物芸能人が眼瞼下垂の手術で失敗されたといわれる場合がこのパターンです。

 

でも、本当に失敗なのでしょうか?お金もコネもある人はなかなか失敗しないものです。あたかも失敗されたかのような顔貌は眼瞼下垂の手術の一般的な傾向をあらわしてるといえます。

 

そして、二重整形や眼瞼下垂後に生じた目尻のしわについては、皮膚があまりまくっているので治療不可能です。ボトックスやヒアルロン酸などが無力ってことです。

 

若い人が奥二重ひかえ目に二重整形や眼瞼下垂手術を受けても、すぐには困らないでしょうけど、まわりの人より早く目尻のしわが気になるかもしれません。

 

眉下切開・眼瞼下垂手術・二重整形など目の開きがよくなる手術では、ひたいのしわは改善します。その一方で眉下切開以外の二重ラインの手術では目尻のしわは悪化傾向にあります。

 

眉下切開ではおでこのしわも目尻のしわも劇的に改善できますから、まぶたのたるみには眉下切開が第一選択だといえそうです。

   二重整形や眼瞼下垂手術後のドッグイヤー

 

眉下切開と二重切開・眼瞼下垂手術との順番

 

たるみ取り二重切開や眼瞼下垂手術の後では、眉下切開を受けても目尻のしわが減りにくいです。また、たるみ埋没や切らない眼瞼下垂も同じ傾向にありますから、とりあえず糸でとめて、たるみがもっと気になってから眉下切開という順番もよくありません。

 

そして、二重切開や眼瞼下垂手術のような二重ラインで切る手術後に眉下切開を受けると、二重は下に傷は上に乖離(かいり)して傷跡が気になることがありますから、まぶたのたるみ取りは「眉下切開から」がよいといえます。

   二重ラインで切る手術⇒眉下切開の場合の二重の傷

 

眉下切開前の選択肢として、若くてまぶたうすい人が安くてシンプルな二重埋没を受けることは悪くないと思います。

 

複雑で取れにくい埋没法は眼瞼痙攣などのリスクが高いし、シンプルで抜糸しやすい方法であれば元に近い状態へと戻しやすいです。また、末広で二重幅狭いほうが一般的には整形顔にはならず長持ちしますし眉下切開のとき困らないです。

 

眼瞼下垂手術と眉下切開の適応

 

私は24年前から眼瞼下垂の手術、16年前から眉下切開をやっています。しかし、眉下切開だけで困ることはほとんどなくて、眼瞼下垂の手術が必要なほどの眼瞼下垂はまれだということに気づきました。

 

他のドクターと意見が違う理由の1つは客層(患者層)の違いにあります。当院は平均年齢43歳の健康な人あいての美容外科ですから、高齢者中心・保険適応の病的な眼瞼下垂診療とは客層が大きく違います。

 

保険診療で眼瞼下垂を診ていると、あたかも高齢になるとほぼ全員、眼瞼下垂の手術が必要となるかのような錯覚を受けるのかもしれませんが、そんなことはありません。

 

その証拠に眼瞼下垂の手術を一生受けない人のほうが多いですし、眉頭までしっかり皮膚切除すると高齢者でも眉下切開だけで十分納得の結果になって眼瞼下垂の手術が必要なくなる人も多いと思います。

 

眉下切開の傷跡に自信がないから眼瞼下垂の手術をすすめてしまっている医師も多いけど、病的眼瞼下垂の高齢者では目が開くことが優先であるため独特な整形顔になってもクレームになりにくいというのが実情のようです。

 

以前の形成外科系美容外科学会JSAPSで眼瞼下垂の有名な先生が眼瞼下垂の手術は美容的には良くないので、高齢者以外にはまず眉下切開からすすめていると言われていました。
 

   眉下切開の術前術後、軽度の眼瞼下垂が改善している

 

眼瞼下垂手術と眉下切開の適応ー例外

 

誤解がないように・・私も重症眼瞼下垂には眼瞼下垂の手術を行っています。でも、当院来院者の1%以下です。

 

でも、眉下切開では軽度の眼瞼下垂も治らないと思ってる先生が圧倒的に多いようです。それどころか眉下切開後にかえって眼瞼下垂手術など他の手術が必要となってしまっているケースもあります。

 

そのようなケースはたいてい眉頭を切らず外側だけや外側にかたよったデザインの場合です。まぶたは右を上げると左が下がるヘリング現象が有名ですが、外側を上げると内側がシーソーのように下がります。

 

外側を強めに上げてしまうと内側がだんだん下がってきて、手術前よりかえって目の開きが悪くなりいわゆる医原性眼瞼下垂の状態となってしまいます。

 

前額リフト額挙上

 

そして、時にライバル視される前額リフト額挙上は大手術すぎます。効果を出したいまぶたや二重からの距離が遠いためハイリスクの上、効果も安定しません。

 

たくさん切ってはがして血が出て痛く頭がしびれて痛みやかゆみが長期間残りやすいため、眉毛と目との距離をどうしても広げたい人くらいしか適応はないと思われます。

 

眉下切開や二重手術のようにまぶたの皮膚切除によって皮膚がピント張り、まぶたのくぼみを緩和する作用がありませんから、前額リフト額挙上を受けて数年後まぶたがくぼんだという相談は多いです。

 

そのような場合、執刀医に相談すると加齢によるくぼみで片付けられてしまいます。加齢や老化といわれると人はあらがえないものですが、本当は眉毛より上をリフトアップする手術は全て上まぶたをくぼませる傾向があります。

 

また、筋肉はボリュームですから前頭筋や皺眉筋を取られてしまうとデコボコしたりくぼんだりします。特に皺眉筋を取ると、まるで眉間ボトックスをやりすぎた人のように目頭が下がって目の下がたるみ、眉間に広い平坦な部分ができてまぶたの内側に斜めの影ができることが多いです。

 

眉上切開

 

私は顔面神経麻痺で眉毛の高さの左右差が激しい人にだけ眉上切開を行っています。眉下切開よりも傷跡がずっと目立つため不全麻痺の人からも怒られるほどですから、健常者の美容外科手術には向きません。

 

眉下切開が流行らない裏事情

 

私は少数の例外をのぞいて、ほぼ誰でも眉下切開を受けてもかまわないと思っています。その一方で、眉下切開のメニューがあるのに自信がないから、何かしらの理由をつけてほとんど断る医師すらいるようです。

 

美容外科医や形成外科医にも得意不得意はありますから適応や意見は医者によって違うことがむしろ健全です。

 

でも、ベテランの形成外科専門医は眉下切開のむつかしさに気づいてるため、大手美容外科チェーンや大学病院など若いドクターがたくさんいる施設ほど賛同できないという現実があります。

 

時間かけて丁寧にやるほど良い結果になる眉下切開のような手術は収益にはつながらず、後輩や部下に手術を早く習得させなければ偉い先生は楽にならないから流行ってもらっては困るといった裏事情もあります。

 

上手くできる医師が少ない分野では学会など医者の多数決が良い意見というわけではなさそうです。

 

※ちなみに眉下切開の傷跡や仕上がりに個人差があるという医師の眉下切開はほとんどつり目で傷跡がきたないはずです。その場合の個人差とは執刀医の個人差だったというわけです。

   眉下切開7日後の縫い目(ノーメイク)

   きれいな傷しかキレイな傷跡にはならない

 

私でも眉下切開すすめない例外はある

 

眉毛と目が極端に近い厚ぼったい目で、目と眉の距離をどうしても広げたい人は前額リフト額挙上の適応かもしれませんが、まれです。

 

また、たるみ取り二重切開や眼瞼下垂の手術などで幅広二重にされてる人は、眉下切開を受けるのは年取ってからのほうがいいと思います。

 

自分の顔が嫌いだったり不自然でもいいから全くの別人になりたい人は、二重埋没二重切開・眼瞼下垂手術などのほうが顔貌を替えやすいのでおすすめなのかもしれないです。

 

それ以外ほとんどの場合、傷跡がキレイでバランスよく仕上げることができるなら眉下切開のほうが良いと思われます。別人顔や整形顔にならないので高齢者や未成年のご家族からもたいへん喜ばれています。

 

※保険適応になるほど重症眼瞼下垂症は眉下切開後に眼瞼下垂の手術が必要ですが、美容外科よりも形成外科や眼形成外科のほうがおすすめです。

 

口コミについて

 

どんな手術でも執刀医によってクオリティーに大きな差がありますから、適応がまったく違うことは当然です。そして、そのほうが不得意手術を受けなくてすむといった意味では安全です。

 

当院の眉下切開の適応が広く、多くのかたから満足されている証拠として口コミがあります。SNSなどネット上の口コミや口コミサイトはステマ・宣伝のたぐいもあるのでここでははぶきます。

 

多くの方から賛同をえられている証拠とは、お友達やご家族で受けてくださるかたが多いということです。お友達は7~8人、ご家族は5~6人グループで来られることもあります。

 

反対に機能重視だったり見た目に問題がある手術は、お友達や身内のかたがさける傾向にあります。身内やお友達が二重埋没を受けてハム目になったり、お母様が眼瞼下垂手術やたるみ取り二重切開を受けて今一だったという方が眉下切開相談にたくさん来られています。

 

カギはスタッフ

 

口コミよりもっと分かりやすい方法があります。スタッフがどの程度その施術を受けてるのか分かると、その先生のその施術のクオリティーと適応の広さがわかります。

 

切るフェイスリフト(切開リフト)や前額リフト額挙上、眉下切開・二重切開など美容外科クリニックでの得意施術はスタッフの出来栄えや傷跡見せてもらえばいいのです。今日出勤してないということは適応が狭いか最近始めたということですからだまされないようにしてください。

 

眼瞼下垂だと年齢層がスタッフよりはるかに上だということでしょうし、ハイフや溶ける糸リフトなどかわりばえしないものは本当に受けてるかわからないですよね。

 

受けているスタッフが少ない施術にはそれなりの理由があります。

 

眉下切開は失敗や後悔が少ない

 

眼瞼下垂手術や二重切開など二重整形は別人になりたい人にはいいと思います。でも、二重部分の大きな変化がどうしても受け入れられないことがあります。

 

一方、眉下切開を丁寧にバランスよく行えば、目はほぼそのままの印象で大きくなるだけです。そして、たるみが減って若返ったり、厚ぼったさが減ってスッキリするので、他の手術よりも失敗されたと思われたり後悔される確率がずっと低い手術です。

 

六本木境クリニック (roppongi-sakai-clinic.com)