私のもはや「勝手に家族」みたいな存在、The Yellow Monkey(以下TYMS、再結成後にSuperがついた...よね
)の吉井和哉さんのドキュメンタリー映画、「みらいのうた」。観てきました。
単純にドキュメンタリーとしてとっても良かった。
なんたってもうウン10年のファンでして、世代的にドンピシャなんだけど、ロック聴くようになってから時代問わず他のバンドやアーティストも聴いたけど、とにかく彼の楽曲、ルックス、性格、ファッション、やることなす事魅力的で、めっちゃ影響されました。楽曲でいうと、どこまでも広がるようなブリッジが好きなんだよー
あとあの独特の歌詞がたまらなく好き。
ソロもいいけどやっぱりTYMSの爆発力はすごい。
思い入れが強すぎて好き、とか単純に言えるようなもんではもはや無くて、あんまり周囲にも簡単に好きって言えないくらい好き(ほら、そこまでファンじゃない人ってたいてい奥さんの話をするからさぁ、複雑なんですよ
)。
今は男女問わずかっこいいよね!って言われるけど、一昔前はルックスが良いせいか、若い女の子のファンが多くて、洋楽ロック好きな男の人からはちよっと軽く見られてたんですよね。昔は洋楽至上主義だったからなぁ。
姉がファンで、高校生の時に一緒に「SICKS」を聴いて、頭をガガーンと殴られたような気持ちになったのが忘れられない!それから毎日TYMSをずーっと聴いていました。
それから彼を通してロックというものを知って、「吉井和哉の100名盤」みたいなのを雑誌で特集していて、その100名盤をできるだけ聴いてみて、どんどんロックに惹かれていきました。
デヴィッド・ボウイ、ビートルズ、ローリングストーンズ、レディオヘッド、オアシス、そして私の場合なんたってPULPにめっちゃハマりました!
私は「音楽と人」という雑誌の連載で「ロビンちゃんロビンちゃん」と呼ばれていたので、ずーっと吉井さんじゃなくてロビンちゃんと呼んでいるんですが![]()
![]()
吉井さんっていうとソロ寄り、大人っぽくて物静かなイメージ、ロビンちゃんというとTYMS寄り、明るくてグラマラスでロックンローラー!というイメージ。
やっぱりロックンローラーとしてド派手に表に立つのがロビンちゃん、ちょっと素の部分があるのが吉井和哉なのかな?ショーマンって二重人格ぽいところがあるのかもしれないですね。
そしてすごいかっこいいのは同じなんだけどそんな事言わなくても良くない?みたいな事言って、本人も後で後悔するのがロビンちゃん、のイメージ![]()
映画のプロモーションでものすごい量のインタビューがYoutubeで上がってるんですけど、その中で落合陽一さんのやつだったかな?「ロックなんてもう死語だけど」とか「口に出すのも恥ずかしいけど」とか言ってるんだけど、やめてー!って感じ![]()
結構最近テレビで「解散ビジネス」みたいな事言って、うぉーい!ってなったなぁ![]()
あと、「90年代の吉井和哉、いるじゃないですか。もういないんですよ。僕もなろうとしたんだけど」って言ってて、いや、ならんでいいのよ、今のあなたでいいのよ。と思っちゃいました。
それにしても私も行ったけど、この映画の中の復活の東京ドームが本当に素晴らしすぎて、やっぱりロックは最高だ!と思いました。正直復活ライブだし、癌の治療後だし、そんなに長時間はやらないだろうな、と思って行ったんですけど、もしかして過去最高のライブだった?!くらい良かったんだよなぁ。長時間やってくれたし、圧倒された。ステロイド使うほどの決死のライブだったんだなぁ。気迫が凄かった。観る側の復活後ドームだ!って気持ちも凄かったしね。
で、私はロックは死んだなんて思わないけどな。若者の鬱屈とした気持ちをガーンと吹き飛ばしてくれた音楽ってやっぱりロックですよ。前にSNSでちょっと話題になったけど、いい年齢になったらバンドT着るのはやめましょう、みたいなの、マジで意味わからん!好きなもの着る。
これからも若者を救っていくと思う、ロックは。
クラシックだって、ジャズだって、死んだなんて思ってる人誰もいないんだから、ロックの歴史に名を刻んだ人がロックは死語だなんて言わないで欲しいなぁ。ま、それがロビンちゃんなんだけどね![]()
ロックの好きなところは何より鬱憤を晴らしてくれるところ、自由って最高!と思えるところ。
一方でセックス、ドラッグ、ロックンロール!のイメージがありすぎて、有害な音楽みたいな扱いもされてきましたよね。
ロックで成功したら嫌な仕事やめて嫌なやつに指図されずにキャーキャー言われて好きな歌歌ってギター弾いてお金がガッポリ入って、それはいいけど、そのあとは綺麗なお姉さんにモテモテでいいところ住んで、ドラッグやっちゃって、みたいな。
どうしても売れるとお金、異性関係、薬関係にみんなハマってしまうんだよねー。
でもそれよりやっぱりさぁ、素晴らしい音楽を作りたい!それをライブでみんなで共有したい!というのが一番のロックの魅力なんじゃないですかね。奇跡みたいなライブ、何度も経験したからなぁ。
この映画観てから、彼の自伝を読み返してみたけど、まぁロックンローラーがハマってしまう全ての苦しみを経て来たんだなぁって感じ。
解散してすっごい落ち込んだけど、これ読んでもっと落ち込んだ思い出![]()
メジャーになって売れるための苦しみとか、お金のこととか、家庭の問題、女性問題とか。
「みらいのうた」では流石に女性問題は扱われなかったけど、あんな色気あるもうすぐ60歳まぁなかなかいないもんなぁと思っちゃいました
女性がほっとかないよなー。近くにいたら大変だろうなぁ〜![]()
今までもバンドのドキュメンタリーはあったんだけど、こんなに素の姿見ちゃっていいのかな?って心配するほど、お母さんも出てくるし、ロックへ導いた師匠も出て来るし、親友も出て来るし、なんか見ていいのかな?とドキドキしてしまいました。
ライブで何回か、喉がおかしいな?と聴いていて思ったけど、喉頭癌になりました、ってお知らせを聞いた時はやっぱりショックだったなぁ。
ロックの師匠であるEROさんが半身不随になってしまい、その支援も出来たら、という気持ちもあってドキュメンタリー撮影を始めたら、自分の癌も見つかってしまったという。
EROさんがまぁ本当にバリバリのロックンローラーで、杖ついててもブーツだし、家でも革ジャン着てるし、お部屋も本当にかっこよかったです。
ロックのいいところも悪いところもバーンと描かれた映画。
神についても描かれていました。私もなんだかんだ辛い時とか、神社行ってお参りするとスッキリするので、色々考えさせられました。
僕のドキュメンタリーなんか地味だから面白くないだろう、なんて何回もインタビューで言ってるけど、正直私服で海に佇む姿だの、運転する姿だの、治療受けて病院から戻って車の椅子に倒れ込むところなんか見てるだけでファンは気を失いそうです...。別に普段派手派手な生活してるともそういうの見たいとも思ってないしなぁ![]()
結構間近で何度か拝見させて頂いたことあるけど、すんごい美しくて言葉を失いました。あのルックスであの音楽書いて、歌詞書いて、あの歌声で、あの性格...
たまりません。
矢沢あいさんの漫画にも、安野モヨコさんの漫画にもこれはロビンちゃんじゃないですか、ってキャラクター出て来るけど、まぁ稀代のロックスターだと思いますね。
私のロックスター、これからもお身体に気をつけて、美しい世界を見せて欲しいなぁと思っています!ロックは死語じゃないですよ。ロックは死んでないよ。
年末の武道館楽しみにしてます😊







