「たぶんそこには死んだ人にしか正確には理解できないものごとがあったんだよ。どれほど時間をかけて言葉を並べても説明しきれないことが。」
今更ですが、村上春樹さんの1Q84の3冊目を読み終えました。

他のも読んでいる途中でしたが、読み始めたら結構すいすい

進んでしまいました。


個人的には春樹さんの小説は何となく読み終えるとあれはどうなったの?

と思うことが多かったです。それは私の理解不足かもしれないですし、

そのような作風なのかもしれません。(前者が有力ですが)


良く言われていることですが、今回は珍しく探偵さんがいます。

ふたりが中心の世界にもうひとりが迷い込んだと言ったところでしょうか。


この話が必要だったのかもしれないですし、BOOK2で終わりにしていても

良かったのかもしれません。


想像に任せるのか、言葉として道を作ってしまうのか。

そのどちらも魅力的だが、どちらかしかとれないのだなと感じました。



ちなみに私は春樹さんの作品では紀行文の

「もし僕らの言葉がウィスキーであったなら」

が好きです。


小説ではないですが、何か魅かれるものがあります。


1Q84 BOOK 3/村上春樹
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もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)/村上 春樹
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今回は印象的な言葉が多かったので、いくつか紹介させていただきます。


「≪わたしよりも、異教徒一人の命の方が、よほど大切なのだ≫と説く神がいたら、-そういうことを、勇気を持って語れる神が現れたら、その時こそ、俺は神の前に跪くね」


「-神っていうのは、限りなく無力で、哀れなんだろうな。だからこそ、その悲しみを知る目で、人を見つめる。そういう目で見つめられるから、人は救いを感じられるんじゃないかな」



日本では宗教の影響は弱い。しかし世界に目を向けると、それはとても珍しいものであることがわかる。

キリスト教やイスラム教など、世界には多くの宗教があり、それが生活、ひいては考え方にも根付いている。だからこそ異教徒という考えや、聖地を巡っての争いが絶えないのである。


キリスト教もイスラム教も、唯一神の名前や、契約は違えど、信仰している神は同じである。その神が争うことを求めているのか、上記のような神なのかは分からない。


しかし理想がどちらかは言葉に出さなくとも伝わるはずである。




「≪お国≫なら裏切れる。しかし、≪自分≫は裏切れない。そうするのは≪卑怯≫だ。」


私の考え方、生き方を失ってしまえばそれは人生を失うことである。

本当に責任をとることは、自分を裏切らないことである。

玻璃の天 (文春文庫)/北村 薫
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「おれたち、絹婚式を迎えたのに、新婚みたいだな」




なかなか小説を読む時間がとれず、まだ読み終わっていません・・。


今回は4つ目の短編「絹婚式」からの一言です。


結婚してから10年も経っているのに、まだ結ばれていないふたり。

お互いの愛が感じられるお話となっていて、いちばん最初の短編を読んだ時のような

官能小説っぽさはほとんどありません。


読み終わると

「いいなあ」

と思ってしまいました。


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