ねるまえに子どもと読んだ絵本のブログ。 -8ページ目

こいぬのこん 松成 真理子

松成 真理子
こいぬのこん

あ~、本当に好きです、松成真理子さんの絵本。

思わず目が細くなってしまう、あたたかい、あたたかい絵です。


えっちゃんの大事な大事な指人形。

あかちゃんゆびのじゅじゅ。

しましまねずみのちゅう。

はっぱのもんた。

マーガリンひめ。

そして、こいぬのこん。

5本の指にはめて毎朝おはなしします。


「きょうは なにして あそぶ?」


えっちゃんがきくと、


「おそとに いきたいわ。」


とマーガリンひめ。もんたと ちゅうは


「それが いちばん!」


と言います。あかちゃんのじゅじゅはまだ眠っています。こいぬのこんはうれしそうに


「わん!」


と吠えました。


小さい頃、大切にしていたお人形。一人一人に名前をつけて動かしたり、お話したり。女の子ってそういう風に遊ぶのが好きな子が多かったのでは?私もそうでした。

お人形がなくなっちゃった時は、本当に悲しかった。

えっちゃんみたいにワンワン泣いて、涙が止まらなかった。

懐かしさに胸がキューンとなる絵本です。




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ともだちひきとりや 内田 麟太郎 降矢 なな

内田 麟太郎, 降矢 なな
ともだちひきとりや
大好きな「ともだちや 」のシリーズの一冊です。
けんかばっかりしているイタチとイノシシを見た「ともだち」のキツネとオオカミ。イノシシがいばってばかりいるのが原因のようです。

だって、


「おれを イノシシさんって よぶな。

よぶなら、イノシシさまと よべ。 さまと」


なんて平気でイタチに言っちゃうんですから。イタチだってそんなことをしてまでともだちになんかなりたくありません。何とか二人を本当のともだちにしたいと思った二人は、またもや妙な商売をはじめます。


「えー、ひきとりやです。

いらない ともだちは いりませんか。

いらない ともだち ひきとります」


イノシシはたちまちこれに飛びついて、さっさとイタチを引きとってくれ、と依頼してきます。


次の日から、イタチはキツネとオオカミの友達として遊び始めます。

イタチを引きとってもらって、せいせいした気持ちになると思っていたイノシシは、自分でも思いがけない気持ちになります。

楽しそうに遊ぶ3人を見ていると、なんだかだんだん元気がなくなってしまうのです。


そこへもう一度ひきとり屋のキツネとオオカミがやってきました。


「えー、ひきとりやです。

いらない ひとは いりませんか。

きらいな ひとは いませんか」

1回目と微妙に掛け声が違うのがミソです。

そしてキツネはイノシシに小さな声で


「いばった ひとも・・・、ひきとりますけど」


イノシシは思わず「ひきとってくれ」と頼みます。

イノシシさま、をです。

いばったイノシシ「さま」をひきとってもらってイノシシ「さん」になったイノシシはみんなと遊ぶことができました。


たとえ話というのは、どうしても説教臭くなってしまう。

でも、このお話は友達の大切さとか、友達でいることの難しさとか、そういうことを子供の目線で教えてくれます。だから説教臭くない。おもしろい。本当に友達って大事だなと思う。

大切なことを教えてくれる本だと思います。




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絵で見る日本の歴史 西村繁男

西村 繁男
絵で見る日本の歴史―英語版

こちらは英語版の写真ですが、図書館で借りてきたのは日本語版。

ムスコと一緒に読んだら面白そうだなあと思って借りてみました。

縄文時代から現代にいたるまでの日本の歴史が、見開きのページでバーンと描かれています。

ものすごい迫力です。ものすごく見ごたえがあります。全部で3500人もの人物が描かれているそうです。

日本の歴史、日本人の暮らしの歴史。今生きている私たちのご先祖さまたち。

文章はほんの少しです。

絵がすべてを語ってくれます。

どのページにも楽しそうに遊んでいる子供たちが出てくるのが印象的でした。

「おもしろいねえ」

ムスコもページをめくって立ち止まっては細かいところを見ていました。

昭和のページの空襲の絵のところでは黙ってじっと見ていました。何を感じていたのかな。




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車のいろは空のいろ 白いぼうし あまんきみこ 北田卓史

あまん きみこ, 北田 卓史
車のいろは空のいろ 白いぼうし


・・・とびらの前書きより・・・


空いろの車を町でみかけたら、

きっとそれは松井さんのタクシーです。

手を上げて、車のざせきにすわったら、

「お客さん、どちらまで?」

それが、不思議な旅のはじまりです。


松井さんのタクシーにはいろんなお客さんが乗ってきます。

かわいいきつねの兄弟、モンシロチョウの女の子、山猫のお医者さん、クマの紳士。


空襲で焼けてしまった昔の家を訪ねる老婦人も乗ってきました。二人の子供はなくなってしまいました。


「もし、お子さんが生きていられたら、もう、二十五さいですね。」

「いいえ、うんてんしゅさん。むすこたちは何年たっても三さいなのです。

母おやのわたしだけが、年をとっていきます。」


雪の降る寒い夜、キツネのコンテストに参加するはめになった松井さん。

「そっくり!」「すばらしい!」「どこから見ても人間だ!」

1位の賞品はたくさんのあぶらげ。困り果てた松井さんはあぶらげを参加者全員に配って、かわりにお客さんとしてタクシーに乗ってもらいたいとお願いします。


「でも、料金はかならず、ほんもののお金をつかってくださいよ。」


ちょっとだけ、背筋が寒くなるようなミステリー。

心にポッと灯がともるようなファンタジー。

いろんな人たちのいろんな人生。

やさしくて、読みやすいあまんきみこさんの文章は決して子供だけのものではありません。




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くものかたち フランスワ ダヴィッド

フランスワ ダヴィッド, Fran〓@7AB7@cois David, Marc Solal, わかぎ えふ, マルク ソラル
くものかたち

いろんな雲のかたちに詩のようなつぶやきのようなことばが添えられた写真絵本です。

雲ってこんなおもしろい形をしてるんですね。

この雲を待って待って撮ったカメラマンの方、大変だったろうなあ。

しばし暑さを忘れて空の散歩を楽しんだような、さわやかな気分にしてくれる本です。




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