オヤモコモの山下です!

今年に入ってから、予想通りちょっといつもに増していっぱいいっぱいで過ごしています。

もう3月に入ってしまいました。

やっとSUSURUの販売準備が整い、3/11(日)の10時よりご予約受付けをスタートさせていただきます!!





随分ここに至るまでに足踏みをしました。

そりゃそうですよね。
前例がないものを作ったのですから。
赤ちゃん用に売られているコップよりだいぶ小さいサイズ。
最初窯元さんにお話を持っていったときには、ちょっとびっくりされて、
そんなものが売れるのか?と不安を抱かれました。

通常の乳幼児向けのキャラクターがついたようなプラスチックのコップの直径は8cmぐらいのものが多いのですが、SUSURUは5cm。3cmの差はけっこう大きいです。



なんでお口も顔も大人の半分かそれよりももっと小さい赤ちゃんが使うサイズがこんなに大きいのかな?ということ、これまで疑問に持っていませんでした。

あと、私たち大人も野外でのピクニックの時とかはプラスチックのコップを使いますが、おうちではガラスや陶磁器のものが断然使い心地がいいですよね。

赤ちゃんは軽い方が持ちやすいか?

この直径8cmほどのコップが陶磁器やガラスだったら重た過ぎると思います。
でもSUSURUのサイズを陶磁器で作ってみたら程よい重さになりました。

軽いとポーンと投げてしまったりしますが、程よい重みがあればぎゅっと握ろうと意識します。また少量しか入らないので、少しずつ継ぎ足してあげる手間はありますが、こぼしてもなんてことないです。


赤ちゃんは日々実験している科学者である、と「LIFE命のはじまり」という映画で言われています。
実験をして、体験をしながら覚えていく赤ちゃんにとって、実験の機会が一番の学ぶチャンスです。おもちゃだとすぐに飽きてしまう赤ちゃんも実生活で起きるさまざまな実体験には興味深々であることがわかります。



こうやってお水を注いであげるだけで目を輝かせていたり、1つ1つの大人が普通にやっていることでも子どもたちにとっては「うわぁ〜!」って新鮮なことがたくさんあるんだなぁ〜とSUSURUを通して子どもたちのそういう純粋さに気付かされています。

赤ちゃんのサイズってすごく大事だし、まだ身体を自由に使えない赤ちゃんへの使いやすさの配慮があれば使えるものってたくさんあるんだと思います。

先日オヤモコモでモンテッソーリ教育の講座が有り受講しましたが、

親の役割は“子どもが1人でできるようになるためのサポート”であり、子どもが1人で出来るということが、こぼす恐れもないストローマグだったら、もちろん1人で水分摂取が出来る、と言えますが、その道具がある時だけ、と限定されてしまいます。

保育園や幼稚園の先生の困りごとで、水分がうまく飲めない、上手に噛んで飲み込めない(丸呑みをする、噛んでいない、吸い食べをする、口を開けて食べる)などが増えているそうです。

それで給食の献立を立てるのも悩まれるそうです。
顎の発達のためにしっかり噛めるような固形のものを作ると残飯が増える、みたいなお話を以前聞きました。だからどうしても食べやすいものを作るようになってしまう、と。

ご家庭でも同じようなことがあるかもしれませんね。

今回のSUSURUも、こぼしたり、割れたりする可能性があるからプラスチックで蓋があって、一口量を吸って飲めるからどれだけ傾けるとかも考える必要もなくなり、ススル必要もなく、でも飲めてしまうものを安易に使うことの弊害を考えられた口腔アドバイザーの三木えりか先生からの発案があり、商品化に向かいました。



まずはSUSURUのフィーディングスプーンで自分で食べ物、水分を感知して上唇をおろして口の中に取り込むという手順を覚えます。水分の場合はさらに吸い込んだ時に水分が入ってくるということを身体で覚えて自然と出来るようになる必要があります。

まずはそこをクリアしないといけないので、スプーンとマグカップがセットになっています。
唇に感知しやすいようにスプーンの先端の幅を通常のものより広くし、先端を平行になるようにまっすぐにしています。



またうっすらと見えるラインは食べ物を乗せる際の目安になるように入れています。
全体に乗せるのではなく、先端の方だけに乗せて自分で唇を使って口の中に取り込むのを待ちます。



たくさんまだお伝えしたSUSURUのこだわりはありますが、裏の見えないところのロゴはプラチナを焼き付けています。プラチナは電子レンジがNGですが、SUSURUマグでそのまま電子レンジで加熱するのではなく、別の容器から継ぎ足すスタイルが基本なので、スープや味噌汁などを飲むときにもSUSURUをお使いいただきたいのですが、温めが必要な時も別の容器で温めて、少量ずつを注いであげて下さいね。
SUSURUは親子のコミュニケーションツールでもあります。
全部飲んだあとにもっと飲みたい!という気持ちを伝えてくれたら追加してあげましょう。
以前私はベビーサイン教室を長い間やっていましたが、もっと欲しい時は【もっと】のサインを教えると1歳未満のまだおしゃべりが出来ない赤ちゃんでも伝えてくれます。

両手の先をすぼめてトントンと合わせるのが【もっと】のサインです^^

青磁色とプラチナのロゴの組み合わせはとってもきれいで気品がある仕上がりです。
有田焼は陶器ではなく磁器が専門です。
磁器だからできる薄さや焼く回数や温度も違うので、みなさんが心配されるより割れないと思います。
大事に扱う心は育ててほしいのですが、そう簡単には割れないと今回形にして下さった幸楽窯の社長さんがおっしゃっているので、マグだけ1年保証も付けました。万が一割れても1回だけは新品と交換します。


他にも細かいところまでこちらの要望に応えていただきました。

色は私の希望で青磁色にしてもらいました。
青磁の塗料は普通の塗料の3倍する、と言われましたが、私の熱意に応えていただき価格は上げずに今回100セットは青磁を使って下さいました。プラチナも私のわがままを聞いていただいた形です。

ものづくりは頑固さも必要だと今回学びました。
このSUSURUは口腔アドバイザーの三木えりか先生との出逢いから始まりました。
そして商品化を目指すためにまずは素材を決め、陶磁器にしようと決まってから引き受けてくれる窯元さんを探し、デザイナーさんを探しました。
佐賀県は有田焼が有名なので、真っ先に地元の伝統工芸とのコラボを理想とし有田焼の窯元さんを探していた時に幸楽窯さんと出逢いました。

三木えりか先生、幸楽窯さん、デザイナーさん、そして私の4人のチームでここまで進めてきました。
胃が痛くなることも経験しました。思った以上の開発費がかかることがわかって、本当にどうしようかと悩みました。周りからは融資を使って開発をするのはリスクが高過ぎると止められました。
もしも売れなかったら借金が残ることになります。

正直に言うと今回試算をしたところ、300セットが売れないと利益が出ません。
こんな厳しい戦い、オヤモコモのような小さな会社がやることじゃないかもしれません。
開発から販売(販売のための営業など)、お客様のサポートまでをこの少人数でやっていくのはもう限界かもしれないと薄々感じています。

それでも出来るところまでやる!というのが私のスタンスです。
綱渡りでもいい。ちゃんと渡れれば。
やりたいし、やる価値があると思えるからリスクを考えて取りやめるなんて出来ません。
 



今日はオヤモコモの春のイベントが晴天の中で行われました^^

この開発最終段階の慌しい中、私はほとんど準備に携われませんでしたが、スタッフが進めてくれて、今日は久しぶりの顔ぶれ、大きくなったちびっこたちに会えてすっごく楽しい1日が過ごせました。

商品開発もイベント企画も、

親も子も(オヤモコモ)にしか出来ないことがある、

そう感じています。

もっと広がれー!と願っています。

全国のRACCOユーザーさんたちからもいつも励みになる言葉をいただきます。

お役に立てて本当に嬉しい限りで、こんな佐賀のど田舎の小さな会社を信頼して、商品を買って下さることに心から感謝しております。

SUSURUを世に出す時がやってきて、出産前のドキドキと不安が入り混じる心境です。
きっと大丈夫。SUSURUを心待ちにして下さっているみなさん、SUSURUをおうちに迎えて下さい!
またお祝いのギフトなどにもぜひお選び下さい!

広告費も無いので、みなさまの口コミやSNSが頼りです。
どうぞよろしくお願い致します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
こんな時間になってしまいました。

SUSURUのご予約はこちらから
↓↓↓

oyamokomo.shop

明日の10時から!!
お届けは4月上旬の予定です。
準備が出来次第、順次発送致します!

東京調布では4/18日にRACCOの会を開催致します。
詳細は月曜日にお知らせします♩

4/2兵庫県三木市でSUSURU完成記念イベントを開催します!
ゲストにSUSURU監修の三木えりか先生をお迎えします!
詳細はこちら (残席わずかとなっております)