四万十川ウルトラマラソン100km 〔大会当日編〕 | おやまのしゅっぽ 出発進行♪

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フルマラソン:元サブ3.5の多趣味なオッサンが綴る、自己満足日記?
走ること以外に、写真撮影やロードバイクにも挑戦中!(^_^;)

四万十川ウルトラマラソン〔100km〕に行って来ました~。



2010年10月17日(日)…大会当日。



ウ~ン、寝付けない! 緊張から?枕が合わないから?
結局、アラーム時刻の2:30よりも15分早く起床。
他の宿泊客が準備をしているので、時々物音が聞こえる。
コレに起こされた感じでもある。



テレビのニュースを見ながらゆっくり準備を進める。
かなり早めの朝食は、コンビニおにぎり×2個。
スタート会場行きのバスは3時半から出ている。
オイラは現地で着替えとかしないので、少し遅めの4時頃バスに乗り出発。
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みんなの健闘を祈る!
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バス降車場からスタート会場までの間で太鼓の演奏が…。早朝よりご苦労さまです。
この音で、モチベーションが上がってキター!
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わぉー、人がいっぱい。
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体育館の外で最終準備。シューズに計測タグを付ける。
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腰痛対策のテーピングをして、ホテルから持ってきたバナナを食べてから胃薬を飲む。
ロング走の影響で胃腸が弱まって、食料を受付けなくなると言う対策のつもりだったが…。



荷物を預けると、スタート前にトイレへ行く。長~い行列に並ぶ。
トイレ待ちの間に開会式が始まり、それが終了してもまだトイレにたどり着けない。
ついに「参加ランナーはスタート地点に移動して下さい」のアナウンスが…やべっ。
ようやくトイレの順番がキター。便意はないが念のため。結局、小のみだった。



スポーツドリンクを飲んでからスタート地点に移動。
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時間的にも遅かったのでほぼ最後尾スタートが確定。



5:30スタート。
当然ながらまだ暗い。
毎度のことながら、この時点ではダンゴ状態で思うように進まない。
でも、それでいいんだよね。ココではウォーミングアップを兼ねているから…。
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車のヘッドライトや道路脇の縁石にローソクを並べてランナーを誘導している。
なかなか面白い光景である。
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多くのランナーで込み合っている中、隙間を見つけては前へと進む。
なんてったって最後尾スタートだもんね。
ペースはほどほどに抑え、心拍数をモニターしながら走る。
最初に見た時点では、150bpm。思ったより高いが心配するほどでもないレベル。
6時を過ぎてくると、徐々に明るくなり走りやすくなってきた。
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10km地点。[ 01:07:40 ]
スタートからゆるーい登りが続くが、まだまだ序盤。
この先から勾配がきつくなるのだ~。
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冷静に心拍数をモニターしながら進む。
徐々に上がっているものの165bpm以内に抑えたいところだ。



20km地点。[ 02:14:58 ]
長~い登りもあと1kmで峠のピークだ。心拍数は170bpm…これ以上は上げられん!
息はさほど上がってなく、いい感じでなんとか登りをクリアー。



さて、峠からの景色は…何も見えんやんか~?
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ピークよりもだいぶん前で女性ランナーが写真を撮っていたが、どうやらそこがビューポイントだったみたいだ。残念。



登りがあれば下りがある。自然落下?でどんどん加速するのを楽しむ。
「ブレーキかけながら走るのはもったいない」と言わんばかりのノンブレーキ走行。
道行くランナーをゴボウ抜き。自分では決して飛ばしているつもりはなく普段通りなんだけど。
その後に恐ろしいことが起きるとも考えずに…バカやっていました。



30km地点。[ 03:09:57 ]
ここでトイレに並ぶ。
距離が長くて設置箇所が多くなるせいか1箇所当たりの設置台数は1台というのが多い。
トイレはココと62kmのレストステーションの2回を予定。
この辺りで調子が上がらないことにうすうす気付く。
まだ緩い下りが続くものの、体の進み具合が遅いのだ。
足にダメージがキテマス・キテマス~。



決して広くない道幅を後ろから来た自衛隊車両に抜かされる。
この時は「邪魔やんかー!」と思ったが、あとで『60kmの部』の先導車両だと分かった。
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32km辺りから四万十川に沿ったコースとなる。
ここに限らず高知の川はどこもキレイだったよ。
加古川なんかとは比べ物にならないよな~。



40km地点。[ 04:12:20 ]
川の向こう〔北?〕側に四万十川ウルトラマラソンのノボリがいっぱい並んだ広場?が見えた。
大きなエイドかと思ったら、60kmのスタート地点だった。
そこから放送が聞こえる。…何、もうすぐスタートだって?
60kmの部の先頭ランナーの走りが見られるな。どんな走りをするのか楽しみだ♪



42km/エイド。
補給食ありのエイド。
立ち止まっておにぎり等を食べ、ストレッチしてからラン再開。
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…と思いきや左膝に力が入らずガクッとなる。
無理に走ろうとすると膝に痛みが走る。
外側やや下、典型的なランナー膝(腸脛靭帯炎)か?
ランニングを始めてから約2年。左膝は全く故障もなかっただけにショックだった!
走るのをやめ、再度ストレッチをする。それからしばらく歩いてみる。
何とか騙し騙し行ってみようか…。
歩き→早歩き→スローラン→通常ペースと徐々に加速する感じで何とか走れた。
その後もエイドから走り出す場合はこのパターンを繰り返す。



フルマラソンならもうすぐフィニッシュ!なんだけど、今回はまだ半分も来ていない。(+o+)
この先は無理をせずに完走を目指して一歩一歩進むのみだ。



53.8km地点の『半家沈下橋』が見えてきた。その直前のエイドでも給水。
前に進み出そうとした時にまた左膝に激痛が…。普通なら歩くけど、ここは撮影スポット。
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カメラが待ち構えている中を歩く訳にはいかず、景色の写真を撮ったり休憩を挟み何とか走り出す。
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「痛み堪えて走ってんなぁ~」と自分では思っているが…タダの無愛想なオッサンと言われても仕方ない表情でもある。



沈下橋を過ぎるとまた登りが出現。標高差100m程度のものだが、ココまで来れば大抵のランナー達も歩いている。
そりぁそうだ。オイラだけじゃなく、皆だってシンドイんだ。



60km地点。[ 06:50:25 ]



あと少しでカヌー館〔レストステーション〕だ。
走っていても前方に見えるのだが、なかなか辿り付けない。
おまけに橋を渡ってからでも遠回りしている。辛い~。
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62km/レストステーション。
「こんぶ」のおにぎりを1個食べてから、預けておいた荷物を引き取る。
テント下が涼しそうだったのでそこへ移動すると、氷袋があった。両膝をしばらく冷やす。
後半戦用のウェアに着替え。前半は赤系だったのに対し、後半はブルー系だ。
ここで貼り替え予定だった腰のテーピングはそのままにし、使用予定だったテープを左膝に貼る。
大事をとって?テーピングの上からエアーサロンパスをふったら、後でとんでもないことに…。

再び荷物を預けてから自販機の前を通過すると、皆 何か買い込んでいる。
オイラも炭酸飲料が飲みたくなったので購入した。こんな事もあろうかとウエストポーチにはお金も入れていた。
その後、またエイドへ行く。今度は「おかか」おにぎり1個と味噌汁をチャージ。
膝のテーピングがユルユルになっている?エアーサロンパスのせい?
貼り直しを試みたが失敗し、仕方なくゴミ箱へ直行。1枚300円もしたのに… (涙)
もう、ここで思い残すことは無い…? トイレを済ませて、再度走り出す。

パンフレットか何かで見た覚えのある光景だ。
この“手作り感”たっぷりのもてなしが嬉しい。
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80km地点。[ 10:06:45 ]



82km/名物私設エイド。
待ってました~“名物エイド”。最初に出てくるのは冷たいおしぼり。これで顔を拭くと「気持ちイイ~。サッパリした!」
これまでのエイドには無いような物がずら~っと並んでいる。悲しいことにあまり覚えていない。



ココでのメインは『ビール』と決めていたからね♪
入れ物はコップだけど、泡が半分なのはご愛嬌。
(注:2枚重ねなのは、最初に冷たいお茶を飲んだから)
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凝っていて、ちゃんとサーバーで注いでくれるのね。
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まだ飲み足りなかったので、すぐ隣で缶ビール〔正式には第3のビール系飲料〕をコップに注いでもらい2杯目を頂く。こちらはいい感じで注いでくれました。
それまで、エイドで水分補給しても「口の中はずーっと乾いた感じ」で来たんだけど、初めて口ん中が潤った感じがした。



他に田舎寿司やカニ・イモ・エビ等、『四万十川の幸』が並んでいた。
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興味を持ったのは川エビ。『エビジージ』と書いていたと思う。
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こんな感じで焼いていました。焼きたてのアツアツで~す。
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小ぶりのエビだが食べてみると濃厚な旨味が口一杯に広がった。…ムフッ♪
エイドのおばちゃん曰く、「一つ食べたら30km走れるよ!ゴールまであと20kmだから残り10kmは戻ってきてね!」だって。
まるで「仙豆 」なみのパワーが出るらしい。
残念ながらオイラにはそれほどの効果が出なかったようだが、他のランナーさんはどうだったのだろう?



84km付近で右脚の太ももとふくらはぎも悲鳴を上げてきたー。
あと、両膝上部に軽い痙攣のような症状が…。無理せずに歩き、塩飴を舐める。
落ち着けばまたゆっくりと走り出す。走れれば周りと比較しても結構いいペースなんだけど、走り続けるのは本当に辛い。






90km地点。
いよいよラスト10km。ついに腰(右半分)や足裏も悲鳴を上げ、右下半身はほぼ壊滅状態。
これらの箇所はフルマラソンでもよく悲鳴を上げるので、今回は対策をしたつもり。
ペース配分が違うとは言え、90kmの距離を耐えたかと思うと一定の効果はあったようだ。

90~91.5kmまでは歩き、その後また走る。しかし、95kmで走るのを断念。また歩く。
もう騙し騙し走ることも諦めた…。歩き続けても時間内に何とかフィニッシュ出来そうだ。
多くのランナーに追い越されても、何も考えずにただ歩く。
情けない気持ちで一杯だったが、自分がフィニッシュすることだけをイメージして進むのみ。

残り1.4km?辺りで『オールスポーツ撮影ポイント』の看板を見る。
カメラの前だけでも走らないと…と思い、気力を振り絞って走り出す。
すると意外なほどに体が動いた。
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しゅっぽ再始動だ~!
フィニッシュまで大して距離もないので、そのままの勢いで走り続ける。
ついさっき抜かされたランナー達をグングン追い越し、ついに中村高校に入る。
調子よく走れたこと意外は、ほとんど何も覚えていない。



100kmフィニッシュ。[ 13:20:56 ]
ついにフィニッシュゲートを通過!
残念だが、カッコイイポーズまでは決められなかった…。
実は前走者と接近し過ぎてしまい、ゴールテープを切る写真が欲しかったオイラはフィニッシュラインの手前で足踏みした。
それを察したボランティアの女子生徒が機敏に対応してくれた。ナイスフォローっす。
後日、写真で確認すると…テープ切れてんじゃん! やったね~♪
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結局、今回のレース展開に相応しい?“不細工なカタチ”でフィニッシュを迎えた。
大会前は、「感動のあまりに泣きながらフィニッシュラインを通過するんじゃないか?」なんて思っていたのに…。



女子生徒にメダルを掛けてもらい、男子生徒に両足の計測タグを外してもらう。
「100kmの長い旅が終わったんだな…」と感じた瞬間だった。



アイシング用の氷袋を頂いてたので、パイプ椅子に座って膝を冷やす。
このまましばらくボケ~ッとする。落ち着いたところで荷物を引き取りに行き、着替えを済ませる。
近くにいた人が着替え終わって立ち上がろうとした時にフラつき、隣の人に倒れ込んでいた。足腰ガタガタなのがよく分かる。オイラも気を付けないと…。



この頃から夕食の心配をする。…なんでこんなに食欲旺盛なの?
会場にはいろんな食べ物の店も出ていたので、そのテントへ立ち寄ってみた。
ここで、フランクフルトと四万十うどん(あおさが入っている)を食べた。
こんだけ走った直後でも、しっかり食べることができる自分に改めてビックリ。(・_・;)



間もなく大会制限時間の19:30を迎える。
ぎりぎりフィニッシュ出来るかどうか、きわどいランナーが次々と入ってくる。
周りの声援も必然的に大きなものになる。
時間内最後のランナー?と思われる人が入ってきた。あと少し、頑張れー!
しかし無情にもテープ手前で制限時間となり、審判長が×のジャッジを出した…。



参加した皆にいろんなドラマがあっただろう。
・練習の効果が出て満足な結果が出せた人。
・オイラのように悔しい思いをしつつもフィニッシュした人。
・各関門の制限時間を越えてしまった人。
・体調不良でリタイアし、バスに乗った人。
・役員/ボランティア,沿道の応援等で多くのランナーに力を与えてくれた人々。



みーんな、ホントにお疲れさま。そして、ありがとう。



 



まだ来年以降のリベンジ?については、現時点では未定。
だけど“今後の課題”はしっかり掴んだので、これから修正していきたいと思います。






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