2025年5月3日は、特別な一日だった。
夫が、息子(中学生)を連れて 私の新居(夫&息子と私は 別居中)へ
来てくれるというのだ。
これからも、夫と息子と…私の、3人で。
今までとは、違うかたちで…だけど。
夫と共に、私たちの息子を、見守って行こう。
* * *
1月の別居から、息子にはろくに会えてなかった。
息子とのLINEにメッセージを送っても、既読にもならなかった。
夫が合わせなかったのではない、むしろ積極的に
息子に私と会うことを促してくれていたのだけれど。
元より出不精な息子は、私たちの別居にダメージを受けていたのもあったのだろうが、
ますます別居先の自室に引きこもって、ネットゲームばかりをしていて
出てこなかったのだ。
3月にやっと、夫&息子の新居に行けて、
久々に息子に会えて 嬉しくて泣いてしまったけど、
息子は私と目を合わせてくれなかった。
夫には積極的に話しかけるのに、私との会話はおざなりだった。
だから、息子にも捨てられたんだと…思っていた。
夫の新居のベランダから月を見上げて、
私の居場所は、ここにはもう何も無いんだと、
息子の態度から、そう、思っていた。
それでも。
それでも、息子のLINEに ポジティブなメッセージを送ることは やめなかった。
たまにだいぶ遅れて既読がついて、ああ。うん。かスタンプが返って来るとか、
既読になるだけで 息子とまだ繋がっている、と思いこんではささやかな安心を得ていた。
でも…、息子とはもう 縁が切れかけているな、とあきらめの気持ちもあった。
* * *
それが今日、息子が私の家に来てくれるという…。
いきなりのサプライズ、嬉しい知らせだった。
夫と別居中の 私と息子との面会、ともいえるが
そんな形式ばったものではなかった。
離婚を言い出した夫なりの 誠意 というだけでなく、
これからも、離婚したあとでも
「息子の母親は、君だけなんだよ」
「これからも(離婚したあとも)、息子を一緒に見守って行って欲しい」
そういった、夫からの 提案、申し出であり
私への 優しさと 新しい関係性の構築への 一歩だったのだ。
素直に、嬉しかった。
朝はどんよりと 一人で無駄にする祝日を、
近所の神社に参拝に行くことで 気を紛らわそうと
出かけてきたところだったから、 寂しさから一転、
息子に会える喜びに 舞い上がる心地だった。
ワクワクしながら、引っ越しで散乱した荷物を片付け、
シャワーを浴びて化粧をし直した。
一緒に息子と夫と、3人で外食に行ける。
そうだ、昔3人で行った、あの広い公園にも行こう。
* * *
夫との通話から 1時間も過ぎたころ、家のインターホンが鳴った。
夫が、息子を連れて 私の家に来てくれたのだ。
嬉しくて、ドアを開けたら 懐かしい、少し背の伸びた息子が
いつものあまり感情を出さない表情で、そこにいた。
懐かしさと、まだ閑散とした自宅を見せる恥ずかしさもありながら
夫と息子を部屋に招き入れる。
買ったばかりの冷蔵庫で作った氷を入れて、
ジュースのコップを渡すと、少しばかり口を着けてくれた。
ふーん、広いじゃん。おばあちゃん家の家みたいだね。
間取りが、私の実母の家に似ているという意味だろうと夫は言ったが、
夫と息子の家よりは 和室も会って古いマンションなので
そういう意味もあるかと思って 少し凹んだ。
夫が、「これこれ、渡そうと思って。」
と、この部屋についたままだった中古のエアコン、の
リモコンをわざわざ、ヤフオクで落札して購入し、持ってきてくれたのだ。
エアコンが置いて行ってあるけど、リモコンが無くて、使えるかわかんないんだよね。
そう言った私の言葉を覚えていて、型番の写真を撮って帰ってくれていた夫が、
こうして 新たなリモコンを買って持ってきてくれたのだ。
なんて優しいんだろう…夫。
リモコンを押したら、即 エアコンが起動して冷風を噴き出し始めた。
あー、よかったー!と感動していたら、
今度は 夫のお古だけど、まだ真新しい携帯電話 までを「これも。」と
出してくれた…!!
私が 携帯の調子が悪い と言ったことを、覚えていてくれたのだ。
しかも、Amazonでピッタリのサイズの 私に似合うピンクの携帯カバーと、
表面のフィルムまで買って 持ってきてくれたのだ…。
こんな、ここまで別れる妻にすら 気遣いを優しさを持った夫。
そんな優しくて誰にも代えがたい夫…を離婚で失うことが、本当に悔やまれる。
失うのではない、これからも 違うかたちで…
私と、関わってくれるつもりなのだ、夫は。
だから、息子を連れて 携帯やエアコンのリモコンを持って、
私の家に来てくれたのだ。
ゴールデンウイークの今日は、夫が
私と息子を合わせて、夫と3人で出かけてくれる。
そういう、再出発と新しい元・家族のかたちを つなぐ
特別な一日 となる。
そういう日に、今日をするために。
夫は、息子と共に 私を迎えに来てくれたのだった…。
その2に 続く。
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