前回の続き。
「私は、ほかの子と違う」
本当の私は、隠しておかなければならない。
と、無意識的に思っている私。
人の性格も考え方も十人十色。
これを私も頭では分かっていても
まだ、落とし込めてはいないところで、
他人に同じ考えを求めてしまう時がありますが・・・
実際にあった話ですが
私を良く表していると思います。
もし、ライフジャケットを着て
カヌーに乗っていて、
そのカヌーがそれなりに大きな池の真ん中で
早朝に転覆したとする。
乗船人数は、4人定員のところ5人。
男子3人 : そのうち一人は、まったく泳げない
女子2人
泳いで岸に行くには、少し距離がある。
そこまでの泳力は私には無い。
(まぁ、私しかいなければ泳ぐのだが・・・)
私の持ち物は、デジカメとお菓子。
デジカメは水没したけど、
お菓子は、まだ濡れてない部分がある。
さて、この状況で
あなたなら、どうしますか?
それなりに泳力にも体力にも自信がある
男の子に助けを呼ぶのはお任せして、
私は、ライフジャケットも着てるし、
カヌーにつかまり、プカリ。プカリ。
でも、泳げない人は、
ライフジャケットを着ていて、
浮いていても、いつ自分が沈むのか、
不安なんだなぁ~。
パニック寸前。
私が持っていったデジカメは水没したが、
お菓子は、まだ濡れてない部分がある。
オッ!!
パニックも甘いものを食べたら少し落ち着くし、
7月とは言え、北海道よりも緯度が
高いところだったので、水に長時間浸かっていると
体温が落ち、体力を消耗していく
ってなわけで、明るく
「みんな、お菓子あるから食べない?」
と言ったら、池に残っていた全員に
「こんな時に何言ってんのよ!!」
といわれ、白い目で見られた。
それでも、食い下がって、
「えー!だって、いつ助けにくるか分からないし、
食べた方が、体力温存になるよー」
と言ったけど・・・
完全に却下された。
その中で、一人お菓子を食べる勇気はなく
(ここが、日本人だなぁ~)
お菓子が、水に濡れて湿気っていくのを
見てるしかなかった。
あー。残念。
まぁ、その後、すぐに助けをつれて
戻ってきてくれたので、
泳げない男の子も
パニックで溺れることはなく
無事に岸に戻りました。
私、間違ってたかな?
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事実①: カヌーが転覆した
事実②: みんなは、お菓子を食べなかった
私: 私の想いが伝わらなくて悲しかった。
先日、この話をとある講座でしたら、
何と言われようが、お菓子は、全部食べる!
食べて体力温存して、他の誰かに何かがあった時に助けてあげれるように用意しておく!
という方が1名と
そもそも、転覆したことで、パニックになって、そんなこと考えられない
という方が2名。
そっか、そうなのよねー。
私は、間違ってるか、間違ってないか
そこに固執してきたけど…
みんな違って、みんな良い
私がおかしいのでは無く、
たまたま、カヌーに乗ったメンバーが
パニックになる人が多かっただけ。