タイトルの、「孟母三遷」聞いたことが無い方も多いと思います。
孟母とは、孟子のお母さんのことです。
孟子はご存知でしょうか?
いわゆる儒教の世界で、論語で有名な孔子とならんで最も重要な人物です。
孟子は幼い頃、はじめ墓地の近くに住んでいました。
すると、孟子は葬式ごっこをして遊ぶようになりました。
それを見た母は、ここは子供を育てるにはよくない環境だと考え、引っ越しをしました。
引っ越した先は、市場の近くでした。
すると、孟子は、商人の真似事をして遊ぶようになりました。
それを見た母は、ここも子供を育てるにはよくない環境だと考え、引っ越しをしました。
引っ越した先は、学校の近くでした。
やがて、孟子は、学問に関心を持ち、志すようになりました。
孟母三遷とは、このように、
引っ越してでも、我が子に適した環境を用意しようとする親の愛にあふれた四字熟語です。
この逸話は後世の創作だそうですが、
子供にとって環境が大切であるということと、
子供が育つ上でのよりよい環境を用意することは親の大切な役目であることを示唆していることに変わりはありません。
「孟母三遷」
音だけ聞くと、「猛母参戦」?
モンスターペアレンツが学校に乗り込んで来そうですが(笑)、
私は、中学受験は現代の「孟母三遷」だと感じています。
たとえば、学級崩壊が起きていたり、
教員たちの意識が低かったり、
地元の公立中学が、とても通わせたくない中学というケースもあるでしょう。
あるいは、
より学習意欲の高い生徒が集まる学校で学ばせたい、
教育への投資に積極的な家庭の子供たちと交遊を持って欲しい、
中高の多感な時期に受験勉強から解放し、6年間自由な時間を持って欲しい、
親御さんが望む環境もお子さんが望む環境も、その価値観は多様なものでしょう。
また、志望校に進学できたとしても、進学後の環境が本当にその子に合っているかどうか、
その保証もありません。
しかし、特別何も考えず、当たり前に公立中学に進学した子と、
中高一貫校に進学しようとして進学した子とでは、
与えられた環境なのか、自ら選んだ環境なのか、
環境に対する意識、自身の主体性は、大きく違います。
中に、家庭の経済的理由などで、
私立中学受験、あるいは進学塾に通いたくても通えないというお子さんもいるでしょう。
それでも、
「あの中学に進学したい!けれども自分の今の環境では公立が現実的」
といういのであれば、そのとき現実的に選択可能な選択をしっかりしたのですから、
それは立派な選択であり、
やはり、何も考えずに公立中学に通うのとは、少し意味が違うのではないでしょうか。
だからこそ、私は、小学生には一度は中学受験を考えて欲しいと思っています。
中学受験は、
子供たちにとっては、自らの意思で目標を設定し、達成を目指す、大いなるチャレンジです。
同時に、
親御さんにとっては、我が子をよりよい学習環境へと誘う、これまた大いなるチャレンジです。
中学受験は、高校受験、大学受験と比べて、親の力、助けが必要不可欠です。
そのことは親御さんが一番わかっていることでしょう。
だからこそ、余裕がなくなり、一所懸命になり過ぎ、
我が子のためと思った言動が、かえって逆効果になっていることも少なくありません。
そんな悩める「孟母」のみなさまの、役に立つ、実践的で、そして心が軽くなる、お話を提供していきたいと思います。
