御殿場を出発したボクは、箱根に戻って山を降り、一路小田原を目指しました。
小田原には街道沿いにお寺の友人、同い年の和尚さんがお寺の住職さんに就いています。
彼のお寺は「呑海寺」。酒匂川の西側にあります。
京都で修行した彼を待っていたのは、住職さんの居ないことを悩んでいた檀家さん。歓迎してくれる筈が…現実はとても厳しく、京都に居る僕らには想像すら出来ないものでした。
それでも彼はここで必死に戦っています。
彼なりの改革を目指して。
いろんな意味で彼は同士であり、先輩であり、友人であり、時には師匠でもあります。
概ねは二人でバカなことばかり言ってるのですが…
普段は、あまりマメに連絡を取る二人ではありませんが、会えばいつもの二人に戻ります。
小田原では一泊させてもらいました。そして、翌日の出発も名残惜しく昼前になってしまいました。飯も食わせてもらって、アンパンまでお土産にいただきました。
出発の時。雨が降ってましたが、彼は門前まで出てきて送ってくれました。休息以外にも大きな追い風をもらって雨の中ボクは再び街道を進むのでした。