二日目に出会ったおじいちゃん。
知ってたけど、道を教えてくれました。道の脇にある一里塚の場所を丁寧に教えてくれたけど、ボクには分からなかった…
本当に見ようとしなくちゃ見えないのかも知れないです。そのときのボクは多分疲れていて…見よう見つけようと思ってたけど、結局分からなかったです。ああ言うのも生返事というのだろうか…
「道を歩くって大変ですね」って言ったら、
おじいちゃんは、「うぅん、そりゃあねぇ」って応えてくれました。彼の顔に刻まれたしわとかそんなものも一緒になって応えてくれたようでした。
三日目から、写真を少し撮り始めました。
と言っても、あんまりパシャパシャと人の姿は撮れないので、話の流れで、お願いして。
石薬師の宿、佐々木信綱の記念館と生家があります。豊富な資料があるのに、タダです。
その前の道端で散歩している親子と出会いました。遊びに来たお店が休みで、そこの前で休憩しているボクに気がつかれたようでした。男の子はボクの姿に興味津々です。ボクがお母さんとお話している間、彼はお店の自販機の取り出し口から「何か」をとってお母さんに渡す真似を何度も繰り返て居ました。お母さんは「もうよして」ってお願いしてましたが、彼はその動作をやめません。そして、彼は今度はボクの方へ、ボクのズボンのポケットに彼の持つ「何か」を入れてくれました。
「ありがとう」って言ったら、彼は知ってか知らずか力強く頷いて、お母さんの方に戻っていきまた。彼から「何か」をもらったボクはその後再び歩き始めました。その後は少し足が軽くなったような、感じがしました。