勉強ができる子より、勉強が好きな子を育てたい!
前回は、
「お家で」「日常生活の中で」
勉強の種まきをする意外な必要性のお話でしたね。
実はもうひとつ、教師目線で見た、
お家で勉強の種まきをしたい理由があるんです。
突然ですが
子どもが勉強に興味を持てない理由ってなんだと思いますか?
もちろん、いろいろな要素が絡み合っていますが、
多いのは
「学校の勉強と、日常生活とのつながりが分からない」
(というか気づいていない)
ということです。
学校の勉強は学校の勉強。日常生活は日常生活。
と切り離してしまっている子が結構多いように思います。
特に、早期教育を受けてきた子のなかで、
わけも分からず、小学校に入る前から鉛筆を持たされ、プリントをさせられてきた、とか
興味もないのに、足し算や引き算を覚えさせられた、というような子。
たしかに、周りのお友達がまだできないことができると、
すごい!ってなるかもしれません。
でも
計算って、なんのために覚えるんでしょう?
それは・・・
日常生活で使うからではないですか?
お買い物をするとき、
家族や兄弟で何かをわけるとき、
もののサイズを測るとき、
私たちは意識せずとも、計算をしています。
日常生活で使うからこそ、みんなの共通認識として、
覚えておく必要があるから学校で習うことになったのです。
だからね、勉強って、
そもそも生活の中で触れてゆくことが自然なのかなぁと思います。
ちょっとこの図を見てみてください
↓
平行四辺形の面積を求める問題ですね。
これ、平成19年度の全国学力テストの6年生算数・A問題(基礎問題)です。
正答率は96%でした。
そしてこちら
↓
これは平成19年度の全国学力テスト6年生算数・B問題(応用問題)です。
ちょっと文字が読みづらいのですが、
地図中の長方形と平行四辺形の面積を比べる問題です。
正答率はなんと18%!
同じ「面積を求める」という問題なのに
地図に組み込まれたり、比べるという目的が加わったりすると
分からなくなってしまうようなんです。
本来、土地などの広さを知るためのものだった「面積の求め方」が、
生活と切り離されて、公式だけが独り歩きしてしまっているんですね。
「面積を求める方法を知っている」ことが大事なのではなく、
「面積が求められると、どんなことができるのか」ということが大事なんです。
もちろん、普段から土地の広さを測り比べましょう、という意味ではありません!
ですが
知識は、日常生活のなかで使われてこそ価値があるもの、
ということは頭に入れておいていただけたら、と思います。
ここで親勉ツウの方なら、おや?と違和感を感じたかもしれません。
親勉では、暗記モノ、特に社会や理科などの用語は、
詳しい意味がわからなくてもOK!とりあえず覚えよう!としています。
なんだか私の考えと矛盾しているようですが・・・
次回はそのあたりを解き明かしていきましょう!
二澤まゆみの自己紹介はこちら
小室尚子先生が理事を務められる
日本親勉アカデミー協会では、
1日目【知らなきゃ損! 暗記力はこう伸ばせ!】
2日目【「考えなさい」はもう不要。本当の思考力とは?】
3日目【反復力は縄跳びと同じ。跳び続ける秘策は何?】
4日目【「がんばりなさい」と言わなくても、楽しいから勝手に続く継続力】
5日目【自学力で学力100倍!勉強するってこういうこと】
6日目【やる気がMAX!実行力をつければ何でも出来る】
7日目【子育てのゴールは自立力!これさえあれば怖いものなし】
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