日本の職場環境、本当におかしなことになっていますね。

 

亡くなった子をおなかに残して夜勤

「妊婦は邪魔」 職場環境劣悪、第2子も死産

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180730-00010000-otekomachi-life&p=1

 

忙しさのあまり、常識的な判断能力が

欠如しているんでしょうね。

 

私が第一子を産んだのは

東京の外資系企業でフルタイム勤務をしている時でした。

 

外資系、且つ上司(日本人男性)が

非常に理解のある方で恵まれた環境でした。

 

しかし、世間の風は冷たかった。

 

通勤電車では「マタニティマーク」の

キーホルダーを見える所に付けていましたが

 

優先席の前に立っていても、

都会の人は日々の生活に疲れ切っているので

みんな「たぬき寝入り」ですよ。

 

一番つらいのは妊娠初期。

そう、お腹が目立たない時期。

 

空気の悪い満員電車で30分以上

立ち続けているのは本当にしんどかったです。

 

もうフラフラになっていた時に

席を譲ってくれたのは、同じ妊婦さんでした。

 

「私、次降りるからどうぞ」って。

涙が出る程、嬉しかったです。

 

もうこれ以上無理だという時は

一旦電車を降りたこともありました。

 

それは上司が事前に

「具合が悪くなったら、電車を降りていいから

無理せず、ゆっくり通勤すればいいよ」

 

と言ってくれていたので、

限界が来た時に降りる決断が出来ました。

 

そんな恵まれた環境でしたが

私の育休中を派遣社員で埋めることはできない

という判断から、社内で後任者を探すことになりました。

 

私は上司も仕事も気に入っていたので

仕事を誰かに渡すことに気乗りはしませんでしたが

 

人事部から「必ず復帰するポジションは用意しますから」

と言われ、そのポジションを誰かに譲ることに。

 

出産予定日一カ月半前から産休に入ろうと

思っていたのですが、後任者探しが難航し

 

出産予定日一カ月を切って

やっと見つかった後任者は

 

以前から有休を申請してあるので

「引継ぎはハワイ旅行から帰って来てから始めます」と。

 

なぬっ?!ムキー

 

妊娠中は精神状態が不安定ですから

沸々と怒りが込み上げて来ましたが

 

その方も急な異動を言い渡され

異動の条件として恐らく人事部は

 

「旅行後に引継ぎはスタートしてくれればいいよ」と

言ったんだと思います。

 

仕事を渡す相手が居ないので

通常業務に加えて引き継ぎ書を纏め

 

休暇明けから引継ぎをスタートし

出産予定日の2週間前まで出社しました。

 

ドイツでは労働者の権利が強いので

こんな事はあり得ないでしょうね。

 

幸い、何事も起こらず産休に入り

赤ちゃんを迎える準備をし

 

出産予定日に陣痛が来て

日付をまたいだ深夜3時に娘が生まれました。

 

そんな話も、もう8年前になります。