梅雨寒、という言葉があるんですね。ここのところの寒暖差は体にこたえます(^^;)

今日は晴れ間が見えたので、少しホッとしました。

 

さて、先日、サラリーマン時代に大変お世話になった方の

「傘寿」のお祝いの席に、出席させていただきました。

 

新卒で入社した某飲食チェーンの、当時の社長の「80歳のお祝い」とあって、

先輩、後輩、同期の、懐かしい顔がたくさん集まり、とても賑やかな会となりました。

 

事前に幹事から、革作品の記念品制作の依頼があったので、

制作させていただきました。

【作品No.20190611】

赤のTIPO革を使用した、1本差しのドームペンケースです。

赤革を選んだ理由は、当時の会社のオフィスカラーが「赤」だったからと、

社長のお好きな色が「赤」だということを、お聞きしていたからです。

縫製糸は、革に映える白麻糸を選択しました。

 

表面の革帯部分には、「会社ロゴ」と「LOVE」の文字を。

 

社長は日頃から、万年筆を愛用されているということだったので、

毎日使っていただける革アイテムにしました。

このロゴを見るたびに、あの頃の会社の雰囲気や勢いを、思い出していただけたら嬉しいです。

 

 

ドーム部分は、丁寧に革を絞り、膨らましました。

当時、社長の前での自分は、右も左もわからない若造で、

後に、飲食業からは離れ、現在は革職人の道を歩んでいますが、

その今までの経験や、気持ちをギュっと込めて、丁寧に制作させていただきました。

 

背面には、社長のお名前と、記念の刻印を。

世界に1つしかないアイテムを、末永く使っていただけたら、本当に嬉しいです。

 

人生100年時代と言われる昨今、まだまだ力有り余る感じの社長に、

また、新たな一歩を!というお祝いの意味を込めて、

小さな革靴のメモスタンドも制作しました。

 

メモスタンドの土台と、革靴の側面にも、記念の刻印を打ち込んでいます。

 

ヨーロッパのある地方では、靴のモチーフを人生の門出に贈る風習があるので

制作したのですが、

社長は、その風習をご存知でした。

 

そういう知識の広さも、当時と変わらず、ただただ尊敬するばかりです。

 

革の土台は、お祝いの意味を込めて、白革とリバーシブルに。

 

何十年振りの再会でしたが、瞬間で当時に引き戻される、不思議な感覚でした。

人生の節目の、貴重な機会にお会いすることができ、本当に嬉しかったです。

 

サービス業で培った様々な経験を胸に、職人としての腕をさらに磨いて、

精進していきたいと思います。

 

 

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本日のおまけ写真カメラ

 

当日、社長から直々にいただいた、著書本。

 

DSC_6369.JPG

_20190611_194937.JPG

内側に自分の名前とメッセージが。

大切にします。ありがとうございました。

 

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