From the City of Dreaming Spires (Oxford MBA 2009/10) -9ページ目

MBA受験⑤

MBA受験の話は今回が最後です。


<総括>


受験を開始したのが2008年3月。全プロセスを終えたのが2009年3月。ちょうど丸一年MBA受験していたことになる。結局合格したのは2校。ひとつはオックスフォードで、もうひとつはアメリカの某アイビーリーグの一校。こちらは奨学金を出してくれるとの事。


結果としてオックスフォードを選んだわけだが、そうなった幾つかのファクターを挙げてみる。


・1年制vs2年制で、明らかに1年制のほうがROIが高い。
・アメリカでの生活経験はあるが、ヨーロッパは未経験である為、日米欧の経験を持つことによって他との差別化を図れる。
・アメリカ人中心の学校でお客様留学生になってしまうより、インターナショナル率90%以上のオックスフォードMBAで主役となってクラスに参加したい。
・オックスフォード大学キャンパスの荘厳さに一目ぼれ。あと、アメリカ東部の雪深いところはちょっと。。。
・「オックスフォード」であるという事。オックスフォードブランドの響きが格好いいということもあるが、それよりも、この学校が800年間教育し続けてきた社会正義の理念が、ビジネススクールからもヒシヒシと感じたこと。


ちなみに、オックスフォードを選んで最も良かった事は、誰もが知っているので説明不要で非常に楽で助かる点かな(笑)。



MBA受験④

MBA受験第四弾です。


<アプリケーション作成、提出>


アプリケーション作成は基本的に事務作業だが、学校によってはミニエッセイを用意している場合があるため、その時は適宜カウンセラーにレビューしてもらいながら作成していった。10月~1月にかけて1st Roundと2nd Roundで順次アプリケーション提出。提出後は訂正が聞かないので、誤字脱字にはかなり気を使った。


<面接準備、本番>


面接の準備は五反田の予備校の米国人カウンセラーと、フリーランスでカウンセリングをしている米国人の二名と行った。面接は場数をこなせばこなすほど慣れて上手になっていくので、カウンセラーとの模擬面接は有意義だと思う。


本番面接は3回あったが、全面接官とてもフレンドリーで和やかに話を進めることが出来た。体験として言えることは、Why this school?でたくさんネタを用意していくと非常に喜ばれた。少なくとも5個はどうしてこの学校に入学したいのか?を考えておくといいかもしれない。


MBA受験③

また引き続きMBA受験の話。


<エッセイ作成>と<推薦状作成>


エッセイは五反田の有名予備校(今は目黒に移転)の門をたたいた。受かるエッセイのノウハウを持っているプロの協力を仰いだ方が合格率がアップするに決まっている。結構な金額がするが、中途半端に節約して受験校に全滅し、来年また受験するよりはよっぽど安くすむと思った。


自分は会計士として合計7年強職務経験があり、そのうち5年近くをアメリカで過ごしている。また、大手金融機関の監査チームで金融商品時価評価等、この金融危機のまさに中心にいるような業務を行っていたので、エッセイに書くネタはそれほど困らなかった。


9月初めから週一回2時間、カウンセラーとネタ出し、ドラフト作成、推敲等重ねながら順次エッセイを仕上げていった。エッセイ作成は、自分の過去と向き合い、現在を適切に把握し、将来を見定める、非常に有意義なプロセスだったと思う。自分でも知らない自分を発見することが出来るいい機会だ。


推薦状は、ある程度自分で内容を纏めて、職場の上司二人からサインを頂いた。私費の隠れ受験であった為、MBA受験の事をおおっぴらにすることが出来なかったが、サインを頂いた上司二人はとても話の分かる方々であり、快くサポートを引き受けてくれた。ただ、監査法人の監査部にはMBAホルダーは基本的におらず(公認会計士の資格を唯一絶対の資格と考えているため)、その点押しが少し弱い推薦状になってしまったかもしれない。