ヨーロッパ旅行で行ったドイツの風俗があまりにも衝撃的だったのでブログ始めました。

 男三人でヨーロッパを旅行していた僕らは旅の最終地点ドイツのミュンヘンに到着し、かねてから気になっていた国営風俗なるものに行くことを決めた。ホテルの極薄のWifiをかき集めFKKの情報を集めたところむっちゃエロい場所だということは確かだった。友人Bは「風俗嬢との会話に使える英語メモ」なるものを作成し発音練習に励んでいた。世界一悲しい英語の練習方法だったが、僕の思考回路も股間に集中していたのでいくつか教えてもらっていた。

 

FKKには路面電車で行けるらしいが、心の準備もかねて徒歩で向かうことにした。ビールをたらふく入れ、酔いの勢いで突撃しようと試みたが到着するまでにミュンヘンの二月の寒さの前に冷めきってしまった。ホテルから歩くこと30分近くすると閑散とした街並みの中に表れた黄色い一軒家。その名も「FKK ミュンヘン サンシャイン」。なるほど、さすが国営、堂々としとるわ。

 

 2m以上ありそうな塀は近所の性に目覚めたちびっ子たちをいたずらに刺激しないための措置であろう。中に入ろうか一瞬躊躇したが、むしろここで傍観してるほうが恥ずかしいので扉横のインターホンを押した。中から出てきたのは40代ぐらいの白人のおっさん。あ、ボーイかなとも思ったが、入り口開けてすぐの受付に並んだので僕たちのように客だったようだ。受付にいたのは50代過ぎのおばちゃん。まさかこの人が嬢じゃないよなと思いつつ、店の説明を受ける。入場料50€(日本円で約6500円)で中の嬢と一発するには60€(日本円で約8000円)かかるらしい。日本の風俗には詳しくないが、断然破格の値段であった。

 

 中では全裸になり、タオル一枚腰に巻いて行動するのだという。金を払い着替え室に向かう直前、180㎝近くある金髪白人ねーちゃんが我々の前を横切り、そのまま奥の部屋へと消えていった。衝撃のあまり声が出ず、視線でその嬢を眺めることしかできなかった。FKKに来たことを実感し委縮した自らの刀に喝を入れた。着替え終わった我々は遂にサロンと書かれた扉を開けた。室内は思ったより暗く、その中に嬢たち白人の肌が間接照明のように明かりを灯していた。全裸で室内を我が物顔に動き回る嬢達に圧倒され一歩を踏み出すのには相当な勇気が必要だった。ともに来た友人とは気まずいためここで分かれることにし、互いの欲情の武勇を祈りながら解散した。

 

 僕はまず室内の設備をすべて見てみようと思い、恐る恐る進んだ。バーや喫煙所、野外テラス、食事場、ジャグジーなどがあり大きさは日本の一軒家ほどだった。そこかしこに全裸の嬢がおり、白人が多いが中には色黒やアジア系と思しき嬢もいた。内部の設計を把握した僕は唐突な虚無感に襲われた。何をしていいかわからずうろうろするしかない。仕方がないので普段は吸わないたばこを吸いに喫煙所へ向かった。

 

 喫煙所にはすでに友人Aがいた。緊張をたばこでリラックスさせようと思ったが心臓の鼓動はうるさいままだった。友人は何も言葉も発しない。こいつもだめか。2人で意識朦朧としていると日本人らしき男性が喫煙所の端にいたのを見つけた。砂漠の中で我が家を見つけたような不思議な安心感に包まれ、思わず話しかけた。

 

 続く