◆近況
Palmaをオープンして1ヵ月が過ぎました。
お泊りやデイ預かりの無い日は、なんだか物足りない感じがします(笑)。
(幸い、本日は午後から柴犬ちゃん兄妹がデイケアでご来店です)
また、いずれ記事に書こうと思うのですが、Palma「なんちゃってスタッフ犬ぷりん」が時折ですが「良い仕事」をします。
Palmaをオープンして気付いたことなのですが、犬同士にしか教えられない事が確実に存在します。また、逆にお預かりの子からぷりんが良い影響を受けることもあります。(シーザー・ミラン氏の言うところの「群れの力」と言うヤツですね)
相互補完的な性格の子達を一緒にお散歩させると、互いがとても安定します。
「スタッフ犬、もう一頭増やすならばどんな子が良いかな?」などと妄想しております(笑)。
◆本文
ドッグトレーニングというものを、私なりに最もシンプルに述べるのならば、
犬の行動に対して「する」「しない」を一貫性を持って示す
ということになります。
全てのトレーニングを細かく分解してゆくと、この行動の「する」「しない」のみに還元できます。
そして、この「する」「しない」は出来るだけ犬に分かりやすく、かつ優しい方法で示すことが良いと私は考えています。
皆様ご存じのとおり、「する」はヨシ・良い子などの決まった合図(褒めことば)またクリッカーとご褒美で伝えます。
ご褒美は、「犬が欲しいと思うものはなんでも」ご褒美になります。
オヤツ・遊び(おもちゃ)・お散歩・リードオフ・抱っこ・なでる・声をかける etc...
時には、見る(注意を向ける)だけでもご褒美になります。
犬の「性格」・「状況」によってこのご褒美のランク付けは異なります。
また、オヤツやオモチャにもランクがあります。
ランクの高いもの程、より強い強化子となり、トレーニングへの集中力が高くなります。
「うちの子が好きなもの」を把握してランク付けしておくと良いでしょう。
問題は「しない」の伝え方です。
「陽性強化ブーム」により、「叱らないしつけ」とよく言われます。
確かに、人間流のやり方で犬を叱ってもあまり効果はありません。
叱るのでは無く、「しない」を伝えることが大切です。
「する」「しない」を一貫性をもって伝えることで、犬はルールを学びます。
実は、「しない」を伝えないことで、ぷりんのトレーニングで私ちょっとした失敗をしたことがあります。
オスワリの般化の段階で、結構確実にオスワリが出来るようになってきた段階に気を良くして、
「吠えたらオスワリマテで制止」 → 「出来たら褒めてオヤツ」
というようにやっていた(やっているつもりだった)のですが、
恐らく、私が何度か変なタイミングでクリッカーを鳴らしてオヤツをあげていたのでしょう。
有る時期から、吠えていても確実にオスワリが出来るのにも関わらず、どんどん吠える機会が増えてきたのです。
実は、「吠えを止めたい」という私の意図とは異なり
「吠えてからオスワリをする」という一連の行動を強化していたのです。
「する」だけでルールを「教え→学ぶ」ことは不可能です
この解決方法は、吠えた後(というよりむしろ「吠えようとしたら」)に「しない」を一貫性を持って示すことでした。
「しない」を犬に分かりやすく、かつ優しい伝え方は、以下の過去記事を参照してください。
して欲しく無い行動に対しては、
「しない」を示した後、吠え等の「して欲しく無い行動」を止めて指示にしたがったら褒めてご褒美
これで、徐々に改善されて行きます。
また、「する」にしても「しない」にしても必ず褒めことばやNRM(上記リンク記事参照)を統一し、
一貫性を持って、「ある行動」に対して必ず常に「同一の対応」をとってゆくこと
が大切です。
『「する」「しない」を一貫性を持って示してゆく』
という観点から、トレーニングや日常での対応を見直してゆくと、改善点が見えてくるものなのですが、案外コレ、自分自身では出来ていると思い込んでいて(私がそうでしたf^_^;)分からないものなのです。
まずは、意識して対応してみましょう。
それでも難しい場合は、ドッグトレーナーがお役に立つことが出来ます。
そんな場合は、ご家庭やお散歩時の普段の様子を見てもらえる家庭犬出張ドッグトレーナーが最適だと思います。
私も、Palmaのホテル・デイケアのご予約の無い日は出張可能なのですが、出張可能な日が不定期となります。「それでも可」という方はご相談ください。
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