◆本文
突然ですが、
犬は他者である。
昨日の夕方散歩中にふと気付いて驚愕したのです。
犬の他者性を理解していたつもりでしたが、ふと気付いたことに驚愕したのです。
人間同士も互いに同一の世界認識をしていないという点では互いに他者であるといえるが、それは話がややこしくなるのでひとまず置いておきます。
犬と人で最も異なるコミュニケーション方法は、それぞれ、
犬→匂い
人→文書
である。
これらは互いに全く相容れないコミュニケーション手段である。
犬は言語による文書を絶対に読めない、また人は犬にとっての匂いの意味など全く解らないのである。
この分野ではそれぞれの世界認識が互いに全く理解不能という点において、犬の他者性は際立ってくる。
しかし、それぞれの役割は極めて似ている。
お尻の匂い→名刺
マーキング→置き手紙
公園などには、殆んどの犬がチェック&マーキングするポイントがあるが、これなどはある種のSNSとさえ思える。長期に渡って継続中のスレッドなのだ。
マーキングは、それほど多くの情報では無いと思われるが、個体識別コード・性別・年齢・犬種程度は判別していると考えられているが、「気分」すら情報として記録されているという説も存在する。
もしかしたら、他犬のマーキング情報に「いいね」などとコメントしているのかもしれない(笑)。
ということは、単純な情報であるものの、「人間よりもずっと昔からこういったある種SNS的なコミュニケーションを犬は行ってきているのでは?」、という点に昨日の夕方のお散歩中にふと気付いて驚愕を覚えたのです。
それは、犬の他者性を思い知らされたと言ってもよいでしょう。
「匂いの世界」、我々人間には、全く解らない「犬達だけの世界」がそこには存在しているのです。
犬がメールやブログやfacebookなどの文書を全く理解出来ないように、犬の匂いの世界は人間には全く理解出来ないのです。
で、結局何が言いたいのかというと、
犬には犬の世界がある
ということです。
「匂いの世界」の住人、犬達の他者性を如何に尊重しつつ共に暮らしてしてゆくのか?。
私にとっては、なんとも悩ましいことなのである。
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