欧州中央銀行（ECB）が昨年12月に実施した金利1％の3年物資金供給オペは523の
金融機関が合計で4,891億ユーロを要請しましたが、米国のFRBが2010年11月から約
7ヵ月にわたって実施した量的緩和第2弾と同規模の資金を欧州の金融機関は1日で
手にしたため、昨年のクリスマス明けからリスク資産ラリーが進行しました。
今週は29日（水）にECBが第2回目の3年物資金供給オペを実施する予定で、資金
供給の規模は予想平均値で4,920億ユーロとなっていますが、下回ると失望売りも
出てきそうと言われています。
JPモルガン証券では3,500億ユーロ～4,000億ユーロと予想していて、市場予想に
届かない理由として、スティグマ（中銀に資金調達を頼る躊躇）、民間市場の機能
回復、ネット調達コストの高さ、次回もある可能性、銀行バランスシートの大きさ
を挙げています。
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