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梟霊のブログ

適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

 

 

 

【季節ってしってる?】

 

最後の言葉だった

 

他愛のないセリフだった

 

普通の言葉だった

 

けれども

 

あなたには

 

特別で

 

美しい問いかけなんだと

 

遠く、遠くまで来て

 

ようやく、気づいた…

 

 

夢見る私に

冷めた手で現実に引き戻す

春のあなた

ゆらゆらとうごめく

いのちの波は

静寂に波紋を描くかのように

野から山へ

人から人へと広がっていく

その真逆へと進んでいることを

優しさという後悔を

笑む顔に隠したあなたは

失っていく希望と戦っていたのだろう

それでも隣にいてくれるだけ

いてくれたのは

きっと

一緒にいることに飛び立ち

一緒にいることを望む

ひな鳥のような

気が付いていない私へ

拝啓-何々様…だった

 

お互いに項垂れて

行く

先々のコンビニを見つけては

競り合って入り込み

涼んだ

夏のあなたは

少しこけて

背が

あの山向こうの雲のように

伸びていた

ゆらゆらと揺らめく

道の幻は

その命の輝きを

まぶしく照り返していた

それは

すこし我がままになった私へ

苦言というか

なんというか

そんなものだったのだろう

 

せき込む声が

遠くからでもよく届いた

コスモスがうつむくひまわりの代わりに

空を見上げた

秋のあなたとともに

あれだけ笑って

あれだけはしゃいだのに

静けさが毛布のように

ゆっくりと肌を隠す

彩は刹那のきらめきを残し

跡形もなく

山から野へ吹き下ろしていた

手を握っても

私より冷たいその手を

どこか

変だと感じて

飲み込んだ

長い長い夜

ゆらゆらと燃える恋心に

浮かび上がるのは

たった一人

なんとなく零れた

【ありがとう】

聞き間違いだと思ったのけれど

きっとそれが

書き終えて

筆を置くしぐさだったのかもしれない

 

何気ない風の一吹き

厚着をしても

身震いはする

あたなは独り、部屋の中の冬

解けない氷の壁一つ向うに

外ばかり眺めて

見つめる私に気が付かない

いつのまにか

諦めた

いつのまにか

心の中を整理した

振り向くことのない

佇むあなたの背に

怒りとか悲しみとか

そんな身勝手ばかりを投げつけて

立ち去った

遠くなる居場所と

ゆらゆらとついてくる白い吐息

ある日

一面が真っ白になって

一面が思い出が咲き誇り

埋め尽くし

散った

その知らせは

泣くことさえ許さなかった…

あなたが好きで

あなたを大嫌いになった瞬間だった…

 

 

ゆらゆらとゆらゆらと

世界は揺れた

泣きたいのに

泣けない

悲しみたいのに

悲しめない

鼓動の中であふれ出す

水のようなものを

塞き止めるだけで精一杯

思えば

それが青春の精神の限界点

当たり前のこと

でも

その時は、そこに行きつけなかった

なんども巡る季節

忘れたころに

別の人と出会い

そして

あなたは私の心の中から

旅立った

小さな鍵を律儀に残して

 

 

「ねぇ、季節ってしってる?

あら、変なこと、じゃないのよ?

わたしの古い友人の問いかけ…

不思議よねぇ、今まで忘れてたのに

ふっと、思い出しちゃって

ついつい空を見上げちゃうのよ

どんな顔だったかしら

どんな声だったかしら

なんかこうもやもやっとして

あれだけど

すごく

楽しかったことだけは

覚えているの

ねぇ、あなたも

あなたの腕の中で

ゆらゆらと揺れているその子に

問いかけてみればいいんじゃないかしら

大きくなったらね

わたしは思うの

きっと幸せとか

巡り合わせとかと混ぜた

【言葉遊び】だったんじゃないかしらって

どう?

この答

結構、当たってると思うのだけれども」

 

 

 

 

 

 

梟霊