求めても
願っても
そこには何もない
あるのは
思い出の中にある理想
私が望む
暖かさ
優しさ
慈しさ
そのすべてをたたえた笑顔
触れ、得ない虚しさ
あぁ・・・
零れるのは
溜息
諦めにも似た視線
別れても
別れても
求めてしまうもの
失っても
失っても
求めてしまうもの
冷めても
冷めても
求めてしまうもの
痛くても
痛くても
求めてしまうもの
でも・・・
手に入ってしまったところで
足りないもの
愛してほしい
愛されたい
甘えと我儘で出来上がった愛という罪
満足という言葉を知らない
寂しさと孤独が
静かにそこに居続けてくれるのに
それ以上に求めてしまう
貪欲に・・・
その数を求めてしまう・・・
あぁ・・・
あの太陽のような人は
いないかしら・・・
あぁ・・・
あの海のような
月のような
人は
いないかしら・・・
あの山のように
あの透き通る宝石のような
人は
いないかしら・・・
でも
そんな人はいない
ひび割れて
朽ちていく
思い出が
狭い部屋の中で
何かの光を浴びて
1粒の涙のようにみえた
それはもう
私の指には通らない
誰かの愛の、印だった・・・
梟霊