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梟霊のブログ

適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

 

 

いつか

こころのおくそこから

ありがとうと言える日が

くるだろうか・・・

 

とある小さな命を

愛おしいと思えたのは

死ぬ前の2年間のみ

それまでは

それまでは

思い通りにならない

鬱憤のはけ口にしていた

それでも

その子は

足元で

頬を寄せて

体を擦り付けた

 

あの子は

元気よく羽ばたき

頭や肩に乗った

 

この子は

一番強く当たり散らしたのに

気が付けば背中で

気持ちよさそうに寝ていた

 

私は何だのだろう

今死にたいと願うのは

彼らにしたことの・・・

報い、なのだろうか・・・

あぁ

命が眩しくて

嫌いだ・・・

 

 

忘れたころに

母が

小さな

小さな命を拾ってきた

母の手では零れても

私の手では

すっぽりと収まってしまう

弱弱しく

強がりな小さな命だ

可愛い命だ

でも

また

悪い癖が出る

まるで自分自身が

制御の利かない機械か何かのよう

あぁ・・・

この子も

いじめてしまうのだろうか・・・

いっそ手なんて無くしてしまえば・・・

いっそ

足なんて無くしてしまえば

言い訳じみた理由の暴力が

目の前を飛び回ることなんて

ないのに・・・

嫌だ・・・

嫌だ・・・

嫌だ、嫌だ・・・

嫌だ、嫌だ、嫌だ・・・

怯える目で

見上げないでくれ

すがるような

足取りで

擦り寄ってこないでくれ

私は

もう、嫌なんだ

 

命は嫌いだ

生きることも嫌いだ

ことさら

自分より

明らかに弱い命は

嫌いだ

でも

ふと思った

触れようとするから壊れるんじゃないのか、と・・・

その日から

何もしなくなった

餌と水を変えるだけ

一日

二日

三日・・・

過ぎ去るにつれて

動き回る鬱陶しさは消え

過ぎるにつれて

何かが

軽くなった

気が付けば

小さな命が少し大きくなった

もう少し大きくなって

近くにいるようになった

もう少し大きくなって

横になって休んでいるときや

椅子に腰かけているときに

体の上によじ登ってくるようになった

大人になって

抱っこをせがむようになった

甘えた声を投げかけるようになった

そこに怯えた目は

無かった・・・

 

よじ登ってくるこの子を

抱き寄せ

撫でながら

見つめる

あぁ、温かい

あぁ、愛おしい

あの時、どうしてこれが出来なかったのだろう

あの頃、どうしてこれが出来なかったのだろう

胸の中で眠る

大人になった小さな命を

後悔が押し寄せては

この子の寝息に合わせるかのように

引いてゆく

記録の中で佇み

記憶の中で生きる

あの子たちへ

私は

ただ、ただ

すまなかったと

いうことしかできなかった

そして

どうしても

考えてしまう

ピンとたてたしっぽと

ご機嫌な背中も

いつか

先に逝ってしまうのだろう

ようやく気が付けたと思えば

残り時間が少ない

どうしてこうも、寂しいのだろうか・・・

どうして、こんなに淋しいのだろうか・・・

逝ってしまったなら

なんといえばいいのだろうか

あぁ、複雑でもどかしい

あぁ、幸せでもどかしい

私は

この子へ

ありがとうと言えるのか

いつかに怯える日々を

過ごし始めた

この頃である

 

 

 

 

 

梟霊