浸透 森の中 こころを落とす 波紋を広げ 私はそれとなく 目を閉じて そして開いた そこは 命の泉 ひしめき合って 輝いている それが 例え したいであろうとも・・・ 雨が葉にはじかれる 雫が苔の指先から落ちていく 露が纏まり小さな蜘蛛の巣で揺れた 私は 大きく息を吸って ゆっくりと吐いた そこは 昔々に我らがいた故郷 戻ることが叶わない 命の本流 望まれていないのは なんとなくわかる でも 肌を伝う ひんやりとした優しい風が いざなうのだ 土と命の香りとともに by梟霊