こころは老いた
肉体は、まだまだ若いのだろうか
星の数だけ存在した
夢も
希望も
まぼろしも
雨のように落ちて
砕けていった
今は…
今は…
最後を考える
日々の忙しさ
毎日の苛立ち
それが
スン、と消える休日
薄暗い部屋で
命溢れる外界を眺めながら
お茶を含む
一枚の画面を眺め
何処かの誰かの生き様に笑い
羨ましいと思う
ただ
それも
どうでもいいか…
というささやきに終わってしまうのだが…
躰に見合わぬこのこころ
許す許さないという感情すら
白濁とした意識の中に沈む
どうしたものか
どうしたことか
強欲が
怠惰が
罪として嫌われる書物を
目を縦にして流してみても
あぁ、そうなのか
程度
ただの一冊の紙に縋る必要性を理解できない
ただ、一体の神に縋る必要性を理解できない
なぜなら
悪くあろうとしても
良くあろうとしても
死ぬのに変わりはなく
生きていることに変わりはない
その根本の奇跡
その混沌の軌跡
それを悟ってしまえば
後の楽しみは
そこに行くまでの食事と
その場所での在り様と
その後はどうなっているのかという期待
ぐらいしかない
あぁ…、知性も持ちようではあるな…
真っ暗な中から
その快晴の青空を見上げる
真っ暗な世の中から
その遮るものの無い夜空を見上げる
映し出される
その美しさに
このこころは
感謝した
ただし…、その瞳に
生命の尊さは届かない
なぜなら
この老いた心の持ち主は
命
が
き
ら
い
に
な
っ
た
人
だ
か
ら
・
・
・
by梟霊