誰もいない場所を探した
誰もいない場所を探して
誰もいない道を選んで
誰もいないことを見ながら
あるいた
なのに辿り着いた
静寂な場所からは
誰かが居る町並みが一望出来て
寂しがっている心に
私自身
怒りを隠しきれなかった
躊躇っている心に
私自身
憎しみを隠し切れなかった
でも・・・
振り返った木の上で
風もないのに揺れている
一つの影が
勇み足を阻む
この姿になるんだぞと
警告してくれているかのように
飛び出かかった
光の無い瞳が
朱く燃え上がる
そこに私は映らない
映りたくもない
腰を抜かし
ガタガタと震えるしかない
本当の自分が
自分自身を抱きしめた
覚悟ないものに
その先に進む資格はなく
覚悟の無いものに
その先を見る資格もない
粋がっている青いばかりの子供が
たかだか
風と戯れる
私の影に怯え
立つこともままならない
あぁ
がっかりだ
がっかりすぎて
つまらない
憎しみを向けるまでもなく
ぶつける資格すらない
こんなものなどほっぽって
私は
私の成すべきことをしよう
憎んで
憎んで
憎んで
怨んで
呪って
ただ、最後に見つめた虚空
心非ずと言わんばかりに触れてくる思い出
涙すら流れず
込み上げる笑いも
面倒で
その縄に
全てを預けた
一時の苦しみなど
死んでしまえばあっけなく
通り抜けてしまえばどうでもいい
あとはそう
誰かの足でも掴んで
水底に引きずり込めばいいだけだ
あぁ
素晴らしい
あぁ
素晴らしい
邪魔なものなどいない
あぁ・・・
素晴らしい
by梟霊