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梟霊のブログ

適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください







これが夢だとしても

君の背を

なんど眺め

なんど見送れば

終わってくれるのだろうか…


見知らぬ堤防の上

知らない君の背を見上げた

ここがどこかはわからない

確認しようにも

両の眼が君から離れない

堤防で見えないが

溢れてくる音からして

海だ

問いかけても

叫んでも

動かない背中

少し長い髪を揺らし

ずっと…

ずっと…

何かを見ている


同じ空

君がその1枚に影を付ける

切り絵のように

唐突に始まる

海のサイレン

聞き慣れた

地鳴りのような警告

あぁ…始まった…

静かに

そして確実に

水か乗り越えてくる

優しい音が濁り出す

君の見つめる先から

がらんごろんとけたたましく

聞こえだした頃に

君は決まって誰かに手を振る

軽快にするでもなく

だるそうにするわけでもなく

ちょうど肩の横で手首だけを使って

ひらひらとゆるやかな小波を描くように

こちらからは

左手の甲だけがゆれている

まもなく泥に膨らんだ巨大な波が

見えると同時に

わたしも君も飲み込まれ

気がつけば

堤防は無く

どこまでも、青いなにかを眺めていた

残るものといえば

奇妙な居心地の悪さ

そして、無力感


これは夢だ

夢だとも

けれども

その現実以上に

言い聞かせなければいけない

何かがそこにはある

魔の悪い何かが

そこにいる


だから

あえて目覚めることができたと

感謝をもって

過ごすことができるのだ




by梟霊