栃(トチ)の森 | N氏のブログ

栃(トチ)の森

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国道42号線矢ノ川トンネルを南下し、輪内方面へ下る信号を過ぎた付近から右折して林道に入りますと樹齢200年から300年の栃の木群があります。
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その数は100本以上にも及び、全国でも有数の群生地とされています。
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5月中頃から円錐形に純白の花を咲かせ、下旬には満開となります。
花の円錐になった花序(円錐花序)は、長さが30㎝にもなり、細かい花が密生しています。
賀田町北山で62本、茶の又28本、姥山・首越45、その他46本が群生しているので、合計では181本が確認されています。
中でも古川の源流にあたる北山のものに幹周り5m、高さ25m、推定樹齢300年と最も大きいものがあ
ります。
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トチは落葉大高木、春の芽吹きが美しく、5月~6月に白い花を咲かせ、秋にはクリのような実を落とします。
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この森を区有林とする賀田の人の話にようると、江戸時代この地方は何度も飢饉に見舞われ、その度にこの北山のトチの実でかろうじて命をつなぎとめた、それ以来、北山のトチは切るなと代々言い伝えられてきたという。
スギ、ヒノキの値のいい時代、切ってしまって植林しようという話が何度か持ち上がったが、いや待て、命を救ってくれた森だからの声に守られトチの森は残ったそうです。
栃は北海道から九州までの全国的な樹木で、山地の谷間近くに自生している落葉樹です。
高さがおよそ35m、直径4mにもなるという高木です。
材は家具や楽器に使われてますが、種子からは澱粉にしたり、米粉やうどん粉を混ぜて栃粉を混ぜて栃麺をつくり、食用にしたりすることで親しみのある樹木の一つです。
賀田町でも「賀田の栃餅」として珍重」されていますが、全国的な樹木だけに奈良県に北山地方や信州・飛騨地方でも栃餅がお土産に売られています。
また、東北地方では民間薬として「実を粉末にして焼酎と練り、神経つうやリュウマチの痛みをとるため、患部に塗ったり貼ったりする」という話も聞いています。
参考資料 おわせふるさとガイドマニュアルより
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砂防ダムから東側を撮影
※トチの実は持ち帰らないでください。

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