3月12日(水)
今日はサムゲタン先生が学校を休んだ。
ズル休みはいつものことなので気にも留めなかったが、代わりに入った先生の話によると盲腸で入院したとのことだ。
ずいぶんあからさまな嘘をついたもんだと考えていたが、代わりに入った先生の話によると証拠として病室でぐったりしている自分を撮った写メールが送られてきたとのことだ。
見てみると確かに病室で寝ているサムゲタン先生がそこには写っていた。
合成写真とは先生もなかなかやるじゃないか、と考えていたら代わりに入った先生に『この話を信じていない人は先生の監視…お見舞いに行ってきてください』と言われた。
そういうわけで今日は学校が終わったらサムゲタン先生のお見舞いに行くことになった。
メンバーは代わりに入った先生によるといつものアレなメンバーに決まったそうだ。
まずは先生へのお見舞いの品を調達しなければ。
盲腸でお腹が痛いようなので無難に正露丸にしとこうかと思ったが、『それでもし治ってしまったら学校に来ちゃうからやめとこう』という暗黙の了解に乗っ取り別の物を持っていくことにした。
スーパーで見舞いの品々を物色してみた。
なかなか品揃えのいいスーパーだ。
・絵本【いたいのいたいのとんでいけ!】(ダビデ選)
・できる限りヌルヌルしたこんにゃく(モンロー選)
・表紙が看護婦の女体学の参考書(ティンコ選)
・刻みパセリ一年分(ブンチャ選)
・ある天才による読むだけで元気になれる格言集ディレクターズカット版(メガネ選)
などが候補に挙がった。
多数決で単三の乾電池に決まった。
サムゲタン先生が入院しているオクラホマ川村式記念病院~零式~に着いた。
受付で『浪花サムゲタンっていうダメな大人はどこの部屋でグ~タラしてますか?』と、看護婦さんに聞いてみたら『一番日当たりが悪くて風水的にも最悪、過去その部屋で病死した人が述べ666人に上る当病院屈指の最低最悪な444号室にいます。』と、丁寧に教えてくれた。
ありがとう看護婦さん。
僕らは鼻毛が出ていることに気づいていない看護婦さんに礼を告げ、教えられた病室に向かった。
なかなか手広くやってる病院のようで、肛門科と一口に言っても<黄門様専用>と<そうでない方>によって診察室が別れているようだ。
黄門様が列を作っていた。
小児科も<小学二年生専用>か<そうでない方>に別れていた。
小学二年生専用診察室からは『てめ~よく見たら三年生じゃね~か!!!!医療ミスで死にて~のか!!!!!?』という怒鳴り声が聞こえてきた。
その一年の違いでどんなミスが生じるのか疑問だ。
444号室に着いた。
扉を開けると、サムゲタン先生は天井にある人の顔のように見えるしみとあっちむいてホイで遊んでいる最中だった。
こちらに気づいた先生は『お~、よく来たなヒトシにガバスにチンコに悶々に文太にギガネ。』と、話しかけてきた。
たかだか一日顔を合わせなかっただけで僕らの名前がひどい仕打ちを受けた。
腹が立ったのでナースコールをピンポンダッシュして逃げた。
だがナースは来なかった。
つまらん。
早くも病院での扱いがここまで悪くなってるとは…。
何をやらかした浪花サムゲタン。
『俺レベルになるとピンポンダッシュなんぞ痛くも痒くもないのだ。みくびるな小童どめもめが。』
意気消沈して戻ってきた僕たちに先生は言い放った。
さっそくみんなで選んだお見舞いの品を先生に渡すことにした。
僕らは純真無垢な笑顔で先生に単三の電池を渡した。
すると先生は『…あれれ~?先生の目がおかしいのかな~?どう見てもこれ電池に見えるんですけど~。マジ受けるんですけど~☆
………………本物の品はどこへやった?』と、妙なノリで聞き返してきた。
入院している分際で気持ちが悪い。
『あっ!!すいません、間違えました!!たんさん違いでした!!!!』と言って、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)(重曹、重炭酸ソーダとも呼ばれる。入浴剤、食品添加物(発泡剤)、洗剤、研磨剤など身近に存在。)を渡してやろうかと思ったがその気すら失せた。
しかたがないので炭酸水素ナトリウムは傍らに置かれた金魚鉢に入れた。
入浴剤としても使われているので金魚もさぞかし嬉しいことだろう。
とりあえずサムゲタン先生に今の容態を聞くことにした。
手術はしたようで、オナラが出たらそれが手術の成功を意味するらしい。
今サムゲタン先生はベッドの上でオナラを待っているのだ。
こちらとしては早いとこ『さようなら』と言ってとっとと帰りたいのだが、サムゲタン先生に『俺のオナラ史上最も気高く価値のあるオナラを教え子のお前たちにも嗅いでほしいんだ。』と言ってその場に残ることを余儀なくされた。
かくして僕たちの、オナラを待つという究極に無意味な時間が始まった。
『いつ出るかわからないから念の為に俺の肛門に常時鼻をくっつけておけ。』と、サムゲタン先生は言う。
先生はどうやら僕たちに死んでほしいようだ。
『逃げなかった奴は成績オール5だ。』
………僕たちの決意は固まった。
静かになった謬質。
目の前にはM字開脚をした中年オヤジのケツがある。
モンローちゃんがこの屈辱に耐えられず泣いていた。
ティンコ君も『…これは女のケツだ。……これは女のケツなんだ…。』と自己暗示をかけて必死に耐えていた。
ダビデ君は呼吸を口呼吸に変えダメージを減らす作戦に出たようだ。
ブンチャ君はゲップでオナラをはね返すという暴挙に出た。
メガネ君は己の身に降りかかるであろう全ての事柄を受け入れる姿勢をとり始めた。
僕はおならが出る瞬間を見計らって単三の電池を瞬時に穴にぶちこむ為のイメージトレーニングを始めた。
サムゲタン先生のケツと見つめあうこと30分、ようやくその時は訪れた。
『……………うっ、こいつは出るぞ。俺のケツの穴の門番が騒がしくなってきたぜ!!お前ら、俺の歴史に新たな1ページを刻むオナラ、心してかぎやがれ!!!!行くぜ!!!!!!!!』
サムゲタン先生は痛むおなかを押さえながら全身全霊をこめふんばりはじめた。
『くっ、…………ぬお~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
(ブリッ)
『あっ…………!!!!!!!!』
サムゲタン先生のケツが突如膨らんだ。
僕たちは目の前で起きた超常現象の全てを理解し、病室を去った。
今日はサムゲタン先生が学校を休んだ。
ズル休みはいつものことなので気にも留めなかったが、代わりに入った先生の話によると盲腸で入院したとのことだ。
ずいぶんあからさまな嘘をついたもんだと考えていたが、代わりに入った先生の話によると証拠として病室でぐったりしている自分を撮った写メールが送られてきたとのことだ。
見てみると確かに病室で寝ているサムゲタン先生がそこには写っていた。
合成写真とは先生もなかなかやるじゃないか、と考えていたら代わりに入った先生に『この話を信じていない人は先生の監視…お見舞いに行ってきてください』と言われた。
そういうわけで今日は学校が終わったらサムゲタン先生のお見舞いに行くことになった。
メンバーは代わりに入った先生によるといつものアレなメンバーに決まったそうだ。
まずは先生へのお見舞いの品を調達しなければ。
盲腸でお腹が痛いようなので無難に正露丸にしとこうかと思ったが、『それでもし治ってしまったら学校に来ちゃうからやめとこう』という暗黙の了解に乗っ取り別の物を持っていくことにした。
スーパーで見舞いの品々を物色してみた。
なかなか品揃えのいいスーパーだ。
・絵本【いたいのいたいのとんでいけ!】(ダビデ選)
・できる限りヌルヌルしたこんにゃく(モンロー選)
・表紙が看護婦の女体学の参考書(ティンコ選)
・刻みパセリ一年分(ブンチャ選)
・ある天才による読むだけで元気になれる格言集ディレクターズカット版(メガネ選)
などが候補に挙がった。
多数決で単三の乾電池に決まった。
サムゲタン先生が入院しているオクラホマ川村式記念病院~零式~に着いた。
受付で『浪花サムゲタンっていうダメな大人はどこの部屋でグ~タラしてますか?』と、看護婦さんに聞いてみたら『一番日当たりが悪くて風水的にも最悪、過去その部屋で病死した人が述べ666人に上る当病院屈指の最低最悪な444号室にいます。』と、丁寧に教えてくれた。
ありがとう看護婦さん。
僕らは鼻毛が出ていることに気づいていない看護婦さんに礼を告げ、教えられた病室に向かった。
なかなか手広くやってる病院のようで、肛門科と一口に言っても<黄門様専用>と<そうでない方>によって診察室が別れているようだ。
黄門様が列を作っていた。
小児科も<小学二年生専用>か<そうでない方>に別れていた。
小学二年生専用診察室からは『てめ~よく見たら三年生じゃね~か!!!!医療ミスで死にて~のか!!!!!?』という怒鳴り声が聞こえてきた。
その一年の違いでどんなミスが生じるのか疑問だ。
444号室に着いた。
扉を開けると、サムゲタン先生は天井にある人の顔のように見えるしみとあっちむいてホイで遊んでいる最中だった。
こちらに気づいた先生は『お~、よく来たなヒトシにガバスにチンコに悶々に文太にギガネ。』と、話しかけてきた。
たかだか一日顔を合わせなかっただけで僕らの名前がひどい仕打ちを受けた。
腹が立ったのでナースコールをピンポンダッシュして逃げた。
だがナースは来なかった。
つまらん。
早くも病院での扱いがここまで悪くなってるとは…。
何をやらかした浪花サムゲタン。
『俺レベルになるとピンポンダッシュなんぞ痛くも痒くもないのだ。みくびるな小童どめもめが。』
意気消沈して戻ってきた僕たちに先生は言い放った。
さっそくみんなで選んだお見舞いの品を先生に渡すことにした。
僕らは純真無垢な笑顔で先生に単三の電池を渡した。
すると先生は『…あれれ~?先生の目がおかしいのかな~?どう見てもこれ電池に見えるんですけど~。マジ受けるんですけど~☆
………………本物の品はどこへやった?』と、妙なノリで聞き返してきた。
入院している分際で気持ちが悪い。
『あっ!!すいません、間違えました!!たんさん違いでした!!!!』と言って、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)(重曹、重炭酸ソーダとも呼ばれる。入浴剤、食品添加物(発泡剤)、洗剤、研磨剤など身近に存在。)を渡してやろうかと思ったがその気すら失せた。
しかたがないので炭酸水素ナトリウムは傍らに置かれた金魚鉢に入れた。
入浴剤としても使われているので金魚もさぞかし嬉しいことだろう。
とりあえずサムゲタン先生に今の容態を聞くことにした。
手術はしたようで、オナラが出たらそれが手術の成功を意味するらしい。
今サムゲタン先生はベッドの上でオナラを待っているのだ。
こちらとしては早いとこ『さようなら』と言ってとっとと帰りたいのだが、サムゲタン先生に『俺のオナラ史上最も気高く価値のあるオナラを教え子のお前たちにも嗅いでほしいんだ。』と言ってその場に残ることを余儀なくされた。
かくして僕たちの、オナラを待つという究極に無意味な時間が始まった。
『いつ出るかわからないから念の為に俺の肛門に常時鼻をくっつけておけ。』と、サムゲタン先生は言う。
先生はどうやら僕たちに死んでほしいようだ。
『逃げなかった奴は成績オール5だ。』
………僕たちの決意は固まった。
静かになった謬質。
目の前にはM字開脚をした中年オヤジのケツがある。
モンローちゃんがこの屈辱に耐えられず泣いていた。
ティンコ君も『…これは女のケツだ。……これは女のケツなんだ…。』と自己暗示をかけて必死に耐えていた。
ダビデ君は呼吸を口呼吸に変えダメージを減らす作戦に出たようだ。
ブンチャ君はゲップでオナラをはね返すという暴挙に出た。
メガネ君は己の身に降りかかるであろう全ての事柄を受け入れる姿勢をとり始めた。
僕はおならが出る瞬間を見計らって単三の電池を瞬時に穴にぶちこむ為のイメージトレーニングを始めた。
サムゲタン先生のケツと見つめあうこと30分、ようやくその時は訪れた。
『……………うっ、こいつは出るぞ。俺のケツの穴の門番が騒がしくなってきたぜ!!お前ら、俺の歴史に新たな1ページを刻むオナラ、心してかぎやがれ!!!!行くぜ!!!!!!!!』
サムゲタン先生は痛むおなかを押さえながら全身全霊をこめふんばりはじめた。
『くっ、…………ぬお~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
(ブリッ)
『あっ…………!!!!!!!!』
サムゲタン先生のケツが突如膨らんだ。
僕たちは目の前で起きた超常現象の全てを理解し、病室を去った。