昨日の記事に関連して。

私が上司の方に

「現場を見て、コミュニケーションを職員や入居者ととってください」

と再三に渡って言うのには訳があります。


日本で働いていた時は

上司はだいたい事務所のある1階

フロアは二階と三階(デイサービスは1階の奥)という

よくあるパターンの施設で働いていました。

当然のことながら、上司は上がってくることはなく

食事の時に一階に入居者全員を下ろし、

大食堂で食事だったので

(なんてことを書くと時代がバレるな(汗))

一階でかろうじて顔を合わせるか程度、

上司は事務所にいるか

もしくは

いない時も多々ありました。

というか、それが普通。





そしてオーストラリアでは。



これはアデレード特有なのか?

私が働いたいくつかの施設は

平屋建てで

上司(ケアコーディネーター、もしくはディレクター オブ ナーシングと呼ぶ)

は入ってすぐの自分のオフィスにいることが普通。

入居者も家族も職員も

頻繁にその前を通り

だいたい、ナースステーションはその隣。


相談があれば、上司のオフィスの前に何人かの列ができ

シフトのこと、現場のことを相談したりします。

(しかしながら、介護士はまず問題が起きたら、直接の上司である看護師に報告するのだが)

上司の部屋に誰かいるのは

ごく普通のこと。


なぜなら上司は

対外的なこと、

入居者と入居者の家族

職員

からの問題を

全部扱わなければならないという、

本当に大変なお仕事だからです。


そして、私がこの7年半で

いくつかの職場で

肌で感じたこと。



施設のケアの質は

上司による。


本当にそう思います。



ずっと働いている施設のボスは

厳しいけれど

愛もある。

厳しくなければ、

現場がだらける。


その一方で

きちんと真面目に仕事をする人を

きちんと評価しているか

(仕事あんまりなのに口ばっかでかい人とは違います)

ってことも重要だと思います。

いろんな入居者や職員がいる中で

規律を整え、

ケアの質を保ち続けるのは

上司次第なのです。


そして、オーストラリアでは当然のことなので

気にしなくてもいいんですが、


日本の介護現場の労働環境を整えること



もちろん上司の仕事。



介護士は

上司の

手や足となって、

あなたのために働いてくれているということを

お忘れなく。


人を相手にしなければならない仕事だからこそ、

介護士を大事にしてください。


大事にされていることを感じれば

人はそこにずっと居たくなるものです。

それが世の常でしょう?