リフターを使用するのは二人と前々回、書きましたが、
絶対に一人では使用しないでください!
これ、日本で陥りがちな間違った方法です!!!
人がいないから、一人でやる。
絶対だめです!
(在宅で家族の方が介助される場合は
別になるとは思いますが)
二人でやることによって
目配りが倍になります。
危ないと思ったときに注意を促したり、
やり直したり、すぐに安全な場所におろしたり。
お互いにすぐに言える状態で
介助してください。
二人で介助しても
べらべら介助者どうしでおしゃべりしていたりすると
注意が散漫になり、よくないです。
かならず、リフターを使用するときは
最低4つの目で(二人でも危ない場合には人を増やす)
しっかり入居者全体を見て、
どこか、入居者の体の一部
(私はほとんどの場合、
かかとか太もも)
を触っていてください。
そうすることによって、入居者はリフターに乗っている間
揺れが少なくなり、安心感が増すと思います。
一人で介助すると、
注意が偏ります。
入居者を見ているのはいいのですが、
その他の周りのものや
リフターの支柱に足が当たったり、
入居者の手が中に入ってしまったり
入居者全体を見ながら使用するのは難しいです。
そして、何か事故が起こると
「やっぱりリフターって危ないんだ」
ってことになってしまうんです。
リフターは機械です.
でも、使っているのは人間です。
事故は、人間が間違った方法で機械を
操作したから起こる場合がほとんどじゃありませんか?
リフターが悪いんじゃないです。
ちゃんと注意をしなかった介助者、
はたまた、危ないと前からわかっていたなら
対策をしなかった施設、
勤務体制、
使い方をきちんと教えていなかったこと、
究極は
「報告がきちんとできない人間関係」
も原因になりうるんじゃないでしょうか。
リフターが危ないという前に、
やれることがあるはずです。
安全に使用する方法を学ぶこと、
危機管理、
そして、対策。
リフターを導入にしている施設も
少しずつ増えているみたいですが、
そこを甘く見ると
「結局、リフターは危ないから使わない」
ということになってしまいます。
リフターは
すでにワールドワイドです。
オーストラリアはもちろん、
北欧、
アメリカ、
カナダ等、
たくさんの国で使われ、
いまや、常識です。
「なんで、日本は先進国なのに
リフター使ってないの?
信じられない!!!」
とオージーに言われるのです。
ウォシュレットですら、
珍しいこの国で。
介助者が腰痛で体を痛め、
被介助者になる日を早めてはいけないでしょう?
介護士が長く介護ができますように。
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