号砲は7月23日午前5時15分。

サンフランシスコのダウンタウンを出発し、

サンフランシスコ湾に沿って走りあの橋を目指す。

街の代名詞ともいえるゴールデンベイブリッジだ。

観光名所のフィッシャーマンズワースは約3km地点。

夜明け前で薄暗い中、目印のカニの看板(写真)前を通過。

さらに1㎞ほど進むと右前方に橋が顔を見せる。

徐々に周囲が明るくなる。

朝日を背中に浴びる格好で走り続ける。

サンフランシスコは日差しは夏だが、風は秋。

涼しい風がうれしかった。

夜が明けるとともに、目的地に接近。

全長約2.7㎞という巨大な橋の威容が迫る。

威容をほぼ真下から見上げる位置まで近づく。

橋の入り口は、ほぼ9km地点。

海辺で見上げた橋の位置まで駆け上がる。

橋の両脇には人や自転車のための専用道がある。

幅は目見当で2メートル強。

普段は観光客らが行き交うが、一時的にランナーが専有。

広々とした湾と市街地を一望できる。

ただ、こちらがいる場所はあまりにも高い。

正直なところ、「もし落ちたら…」という恐怖心も。

一刻も早く渡ろうと頑張ったものの、

対岸までの2.7㎞がとても長く感じた。

橋を渡り切ると、人けの無いはげ山が目の前に。

市街地の明るさとは違い荒涼とした雰囲気。

周辺を5~6㎞ぐるぐる回って再び橋へ。

往路と反対側の専用道を通って再び市外へ向かう。

橋を渡り切るとほぼ21㎞、コースの半分を消化した。

個人的な感想だが、

旅ラン的な楽しさ・喜びはここまでの前半部に集中。

市街地や公園を回る後半の印象は薄かった。