◇前日受付◇

大会前日の夕、会場の台湾国家体育場に着いた。
ゼッケンなどを受け取る前日受付のためだ。
時間は午後5時過ぎ。
締め切りの6時が近づいていた。

仮設テントの選手受付が並ぶ。
奥にはどでかいランニングシューズ。
冠スポンサー、MIZUNO製品のイメージだった。
RUNNETでエントリーしたが、
「RUNNET」という団体エントリーの一員になっていた。
団体のコーナーでパスポートを見せると、簡単に済んだ。

近くに並ぶテントのブースには、
小山市、加賀市など日本の自治体のコーナーがあった。
マラソンや観光などのPRをしていたのだろう。
時間が遅くて既に店じまい状態だった。
開会式では札幌なども含む8都市(うろ覚えの数)の代表が、
友好都市として紹介されていた。
我がホーム、大阪の大阪マラソン関係者も含まれていた。
草の根交流が広がっていることを知った。

スポーツ用品の即売が二カ所あった。
MIZUNO製品の特売コーナーは大にぎわいだった。
つられて衝動買いしそうになったが、何とか踏みとどまった。

大会公式プログラムは中、英、日の三カ国語並記。
コース・関門の説明、注意事項など日本語で読めた。
受付会場、大会の途中など時々、日本語の会話を耳にした。
結構、日本人も参加していたのだろう。
ちなみにチーム「RUNNET」は79人だったようだ。
◇大会当日◇
号砲は5時50分と早い。
ホテルのモーニングコールで3時に起床。
時差を考えると、日本時間の4時に当たる。
前日コンビニで買ったおにぎりで朝食。
4時過ぎにホテルを出発、地下鉄駅に向かった。

地下鉄ホームの時計は4時30分。
多くのランナーが詰めかけていた。
通常、地下鉄は6時からの運行だそうだ。
この日は始発を4時15分ごろに繰り上げ、
10分おきに運行してくれた。
大会にかける地元の熱意を感じた。

15分ほどで会場の最寄り駅「世運」駅に到着。
車内は通勤ラッシュ並みの混雑だった。
ドアが開くとランナーが一斉に降り、ホームは大混雑。
一方、地下鉄の車内は空っぽになった。

暗闇の中をランナーがぞろぞろ歩く。

手荷物の預かり所は写真奥のスタジアム。
多くのランナーが預かり所に向かい、
預けたランナーが次々戻って来る。
私はホテルを出る時からランニングスタイル。
手荷物が無かった。
念のため、百均のポンチョは着ていたが、
レース中に捨て、帰りもランニングスタイルのまま。
気温が高いことが行き帰りの服装の面では助かった。

スタジアムの裏手に仮設トイレがずらり。
待ち時間は短かったが、暗くて中が良く見えずに困った。
スマホをライト代わりに使っているランナーが目に付いた。
◇ゴール後◇

ゴール後はまず完走メダル、続いてフィニッシャータオル。
この後に面白い仕掛けがあった。

ランナーの通り道に並ぶテント。
様々なサービスが用意されていた。
計測チップと交換でどれかを利用できるようだった。
スポーツソックスや現金との交換などがあった。

私が利用したのは、完走メダルへの刻印。
計測チップを渡し、完走メダルと完走証を預けると、
メダルに名前とタイムをレーザー刻印してくれた。
希望者が多くて30分ぐらい待ったが、記念になった。
ただ、毎年恒例なのか、10周年記念なのかは分からない。

完走メダルやタオル以外にも、記念品は盛りだくさん。
左にある紫色のタンクトップは参加記念品で、ほかは完走賞。
香港、台北でも同じように色々貰った。
中華圏のマラソンに共通する傾向なのだろうか。