目抜き通りネイザンロードを起点とした香港国際マラソン。
10kmも走らないうちに、繁華街を離れた。
その後は、ハイウエー、橋、トンネルの繰り返し。
コース全体の四分の三くらいは元々自動車専用道路。
沿道に応援、見物の人のいない状態だった。
しかも、大橋の上から海底トンネルまで高低差は110メートル。
単調で高低差があるコースを雨に打たれながら黙々と走る。
ハードな大会だった
しかし、香港という異国の風景は新鮮だった。
周囲の風景を楽しむ心が走る励みになった。

日頃は車が激しく行き交うだろうハイウエーを独占。
伸び伸びと走れるが、当然ながら沿道には人がいない。
傘を差しながら走るランナーを初めて見た。
確かに、雨は激しかったけれど……

ハイウエーを抜けて右手奥の大橋を通過する。

島を結ぶ大橋は迫力満点。
青空が広がっていれば、絶景だったろう…

香港といえば、アジアでも有数の港湾都市。
橋の上から広いコンテナヤードが見えた。

一つ目のトンネルに突入。

数キロに渡って延々と続くトンネル。
でも、雨を避けられるし、集中できて走り易かった。
トンネル内では多少なりともスピードアップできた。

トンネルを抜けて再び橋に。
遠くに見える高層ビル街が、いかにも香港らしい。

強い雨に打たれながら橋の上を走る。
足取りがどうしても重くなる。

再びトンネルに。
ここで、ちょっぴりペースアップ。

トンネルを抜けて、またもハイウエー。
ビルがそびえる摩天楼を見上げながら走る。

三番目のトンネルは、
九龍地区と香港島を結ぶ海底トンネル。
既に30kmは突破しており、トンネルもこれが最後。

どことなく年代を感じさせる海底トンネル。
多少なりとも、ここで挽回しようと気合を入れた。

香港島に入ると、海辺のハイウエーに。
特徴的な形の施設があり、気分転換になった。

香港を走っているんだ、と実感できる風景。
この後、一般道に降りてラストスパートに入った。
TO BE CONTINUED