
3月15日(日)
初の海外遠征にソウルを選んだのは、
なじみがある土地であることに加え、
「走りやすい」との評判を目にしたからだ。
ソウルの中心の光化門前広場から
漢江の南、オリンピック競技場までの42.195km。
ほとんど平坦で、道は広く、曲がり角は少ない。
空気は肌寒いけれど、風はなく穏やかな天気だった。
オヤジランナーの潜在能力も引き出してくれた。
おかげで自己ベストをぐんと更新でき、もっとやる気になった。
私にとっては、気持ち良く走れた素晴らしい舞台だった。

フルの参加者は約1万8500人。
エリート選手のほか、走力別に分けて並ぶのは日本と同じ。

ブロックごとに5分間隔でスタート。
制限時間5時間だが、最終ランナーのスタートから5時間。
一人一人のネットタイムしか計測しない。
号砲からゴールまでのグラスは計測しない。
後方のランナーがスタートの待ち時間をロスすることもない。
スタート地点で、我先にと焦る必要もない。

スタート直後は広い幹線道路全面がコース。
広々としていてランナーがすぐに散らばる。
遠くに見えるのが有名な南大門。

道路を掘り返して蘇らせた都心の清流,、
清渓川(チョンゲチョン)の脇を通る。
よくぞ清流を復活させたものだと改めて感心。

15km過ぎには、東大門の前を通る。
コースが道路の片側になったが、それでも広々。

35km過ぎは漢江にかかる蚕室大橋を渡る。
橋に上るまでは若干の勾配があり、
橋の上では風に吹かれる可能性がある。
最大の難所とされているが、この日は風が無かった。

35km過ぎで、さすがにお疲れのランナーも。

大橋を渡ってしばらくすると、
テーマパークのロッテワールドの脇を通る。
20年以上前に何回か来たことがある。
懐かしい。

ゴールは88年ソウル五輪のメーン会場だった競技場。
あのころは韓国が若く、活力に満ちていた。

競技場内のトラックをほぼ一周。
ラストスパートの時。

選手の家族、友人たちだろうか応援団も熱が入る。
右手奥に見えるのがゴール。

翌日の朝刊でも盛り上がりぶりが伝わった。