
2月4日(月)
夏川草介著、小学館文庫。
長野県松本市の病院に勤務する若い医師とその妻を主人公とした物語。
患者を救うために、自らの身を削る過酷な地域医療の現場に勤務する医師の悩みや志を描いている。
描かれている勤務・生活の状況をみると、医師こそ助けが必要なのではないかと思う。
それでも、彼らが頑張るのは使命感であり、
妻をはじめとする周囲の人々との絆に時として喜びを感じ、励まされるからのようだ。
そんな厳しくも暖かい物語を説教調ではなく、時に可笑しく、時に悲しく、時に優しく描き出している。
ページをめくりながら笑い、嘆き、ドキドキし、しんみりし、ほのぼのできる。
読書の楽しみを存分に味わえる。
筆者は実際に医師とか、患者として受診したらどんな感じで応対してくれるのか興味津々だ。
パート1と映画が良かったので、この文庫が店に並んだら迷わず買った。
帯をみると、パート2も映画化されるよう。
主演は前回と同様に桜井翔と宮﨑あおいらしい。
宮﨑あおいはドンぴしゃりのはまり役だと思う。